ベトナムでボッタクリの洗礼(中国からベトナムへ)
いよいよ3カ国目のベトナムです。南寧からバスで国境を越えます。同室だったナオ君ともお別れです。「また、タイあたりで会えそうな気がするね」と言ってメルアドを交換して別れました。久しぶりに日本語が話せて楽しい2日間でした。
8:50 南寧のバスターミナルからバスは遅れることなく出発した。走り始めて数分後、添乗員の女性が乗客のパスポートを集め始める。少し不安に思っていると、しばらくしてパスポートが戻って来た。単にパスポート番号を控えられただけのようだ。
バスは大きくてゆったり快適だった。パンと水も配られる。途中に2度のトイレ休憩と国境警備の軍人さんがバスに入ってきてパスポートをチェックされる。香港-中国間ではなかった国境越えの緊張感が感じられた。
12時頃、バスは国境に到着した。カートに乗って中国側のイミグレーションまで移動します。添乗員が中国語で何かしら説明していたが、まったく分からず、首から下げる通行証みたいな物を渡される。どうやらカートのフリーバス券らしい。
中国側の出国審査はすんなりと通過した。ここから5分ぐらい歩いてベトナム側のイミグレーションへ向います。
ベトナム側の入国審査には長い行列が出来ていました。どうやら中国人の審査に時間を取られているようです。よくよく見ると中国人は審査官にお金を渡しています。賄賂だろうか? 途中、審査官が席を外したりしてワザと遅らせているような感じでイライラしました。
列に並ぶ事、実に1時間。ようやく自分の番が来た。賄賂を要求されるか、ワクワクドキドキで待っていると、念入りパスポートをチェックされ1分程度でスタンプが押された。あっけなく入国審査終了です。
ここからバス乗り場までカートで移動です。途中、ベトナム側でも軍人さんのパスポートチェックがあります。「入国スタンプが押されているページを開いて見せろ!」みたいな強い口調で言ってきます。ベトナムと中国は仲が悪いようです。ベトナム側の道はガタガタで酷いものでした。
バス乗り場に着くと、一緒に乗って来た中国人たちがバスに乗り込んでいたので行ってみると「これはハノイ行きではない」と言われ、待合室で待つようにと言われた。午後2時ごろ(ベトナム時間)、約1時間ほど待ってハノイ行きのバスが到着。ベトナム側のバスは雨漏りするほどボロく、中国側と比べ酷いものでした。国境を越えると景色もガラリと代わり、牛や三角の笠を被った人々、田園風景が広がり、道を走るバイクの数が一段と多くなる。バスがバイクを追い越すだびに、けたたましくクラクションを鳴らす。どうもベトナムでは、それが追い抜くときのマナーらしい。なので街中ではクラクションが鳴り止むことはない。
途中、食事休憩があったがベトナム通貨をもっていなかったので何も買えず。ひもじい思いをしながらバスに揺られること約4時間、午後6時頃、ようやくハノイに到着した。とりあえずATMを探す。中国の人民元も残っていたので50万ドンを引き出した。ベトナムではインフレが進み、通貨の単位がエライ事になってます。50万ドンは日本円で約2,800円です。ATMからは50万ドン札が1枚、ペロンと出てきました(笑)。(続きは次のページ)