ベトナムでボッタクリの洗礼(中国からベトナムへ)
辺りはすっかり暗くなっていた。ベトナムの道路は信号が少なく、多くのバイクがひしめくように走っている。どうも歩いて予約したホテルを探すのは大変そうだ。それと、なにはともあれ疲れていた。タクシーを拾いホテルまで移動する。運賃は10万ドン(約550円)でした。高いのか、安いのか、分からない。10分ほど走ってホテルに着いた。
予約していたホテルに着くと、ダブルブッキングだったらしく部屋がなく別のホテルを紹介された。「一泊だけ別のホテルに泊まって、2日目からは部屋が空くので戻って着てね!」と言われる。なんとも虫のいい事をと思ったが「まあいいか」と一泊だけ別のホテルに泊まることにした。ベトナム人ってこんな感じなのかな?
紹介された「ハノイ スターホテル」一泊105,000ドン(約580円)
ホテルに荷物を置いて外に出る。するとパイナップル売りのババアに捕まってしまった。記念に写真を撮ってやるからスマホを貸してと親切そうに近づいてくる。写真を撮ったらパイナップルの入った袋と一緒に返された。まあいいか、写真も撮ってくれたことだし、そんなに高い買い物でもないだろう。買うことにしたが・・・
しかし、1万ドンを渡すと「足りない」と言ってきた。この時はパイナップル1個の相場も何も知らなかった。追加で2万ドン渡すが「まだ、足りない」と言う。じゃあ、いくらなんでも、これなら足りるだろうと20万ドン札を渡しのが運の尽きだった。「まだ、足りん!もっとよこせ!」と来た。ホテル一泊、タクシーで10分が10万ドンである。そんなバカな話はない。
「もう、いらないから金返せ!」と身振り手振りで伝えるが、言葉が分からないみたいな素振りをされ「じゃあ、23万ドンでまけてやるよ!」みたいな台詞を吐いて、ババアは人混みの中に消えていった。呆然と立ち尽くす僕・・・ 23万ドンも取られた。ちなみに、パイナップル1個の相場は1万ドンぐらいらしい。袋を開けるとパイナップルが2個分入っていた。一人で2個、食えってか! こりゃあ、ボッタクと言うより強盗だよ! 50万ドンあった所持金は1時間足らずで残り65,000ドンとなっていた(泣)。
次の日、最初に予約していた「ハノイ リバーサイドホテル」に移る。だがこのホテルが、かなりの曲者だった。ホテルのチェックインがすむと、いきなり「ハロン湾ツアー」と「オープンバスのチケット」を売り込んできた。オープンバスとは、いくつかのツアー会社が運営しているベトナムを南北に横断するツアーバスのことで、オープンチケットを買っておくと、途中の都市での乗り降りが自由に出来る。
ベトナムではインフレがスゴイため、外国人が多く利用するホテルやツアー会社では、決済通貨に米ドルが使われる事が多い。日帰り「ハロン湾ツアー」は安いものだと20USDぐらいからだったが、インターネットの情報ではあまり評判がよろしくない。
日本語ガイドが付くツアーだと77USDからと、お高くなっている。このホテルが売り込んできた英語ガイド付きツアーは45USDだった。少し高いかなと思ったが「デラックス、デラックス!」と言うもんだから、そのツアーに申込む事にした。しかし、行ってみると・・・ 酷いものでした。たぶん、20USDの格安ツアーと内容はほぼ同じ。騙された! ハロン湾ツアーの模様は後ほどブログで・・・
オープンバスのチケットも55USDで購入しました。こちらも相場は40USD前後みたいです。べトナムはハノイ、フエ、ホイアン、ホーチミンと旅する予定です。これでホーチミンまでの移動手段は確保できました。
残っていた中国人民元を両替する。260元が78万ドンになった。日本円だと約4,300円です。
ホテル近くでケバブを食う。これが意外に安くて美味しかった。ハノイでは到着するなりボッタクリにあったが、ベトナムの物価は安い。「1米ドルでビールが4杯飲める」エリアがあると、胡散臭いホテルの兄ちゃんからの情報だ。ハノイでは昼からビール三昧といきたい。
世界一周 34日目【4/10】(中国・南寧-ベトナム・ハノイ)
その他(中国) 5.5元
タクシー 100,000ドン
パイナップル(2個分) 230,000ドン
ハノイ スターホテル 105,000ドン
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合計5.5元(≒110円)+435,000ドン(≒2,400円)
世界一周 35日目【4/11】(ベトナム・ハノイ)
ケバブ 30,000ドン
昼食の麺とコーヒー 85,000ドン
文廟 30,000ドン
ハロン湾クルーズツアー代金 45US$
オープンバスチケット 55US$
ハノイ リバーサイドホテル(3泊分) 322,000ドン
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合計467,000ドン(≒2,600円)+100US$(≒12,000円)