ゲストハウスの軒数が増加しました! (ゲストハウス / ホステル価格調査2021年4月)
今回から調査対象を東京都、大阪市、京都市、福岡市の4都市とし、表の表記を前月比から前年同月比に変更しました。前年の4月のデータは調査日が3月15日ですから、まだ1回目の緊急事態宣言(4月7日から)は発出される前で、コロナ禍の影響を受ける直前のデータだと言えます。コロナ禍前は東京オリンピックを控え、ゲストハウスは開業ブームだったんですよね。懐かしいです。
ドミトリーを提供しているゲストハウスの軒数はこの1年でほぼ半減してしまいました。ドミトリーの宿泊料金の相場は、昨年3月の時点ですでに供給過剰から価格は下落していた事もあり、前年とほぼ変われない結果となりました。
前回の投稿の3月の価格調査のコメント欄に『「ゲストハウスの数が半減」とありますが、実数はもっと多いように思います。』とのコメントを頂きました。
この調査はBooking.comに掲載されている施設のみを対象としていますので、ゲストハウス全体では実際にはどうなのかは正直分かりません。個人で調査するには限界があります。あくまで趣味でやってることなので・・・ しかし、Booking.comは他のOTAと比べてもゲストハウスの掲載数は圧倒的に多いので全体の傾向としては間違っていないと思います。
ゲストハウスの軒数は前年同月比では大きく減少していますが、前月比ではいずれの都市でも増加しました。ゲストハウスの軒数の減少にも歯止めが掛かった感はありますね。
この調査で軒数が増減する要因にはもちろん「休業または廃業」「Booking.comへの掲載を止める」などがありますが、ほかにも「調査対象となる日のドミトリーが満室」の場合も検索に引っかからず、軒数の減少要因となります。
毎回、1か月先の日にちを調査対象としている事から、この状況下でドミトリーが「満室」はないだろうと思われるかもしれませんが、新型コロナ対策でドミトリーの宿泊人数を制限していたり、ドミトリーに予約が1件入った時点でドミトリーの予約を止めて、実質、個室として提供している施設もあるので「1か月先でも満室」となる場合がありえます。
そう考えると、「Go toトラベル」に東京都が追加された10月あたりが減少の底だったような気がします。11月以降の軒数の減少はドミトリーの「満室」が要因だったのかも。そうなると今回の増加は「Go to停止」や「2回目の緊急事態宣言」の影響で1か月先の予約が入らなくなったとも取れます。Booking.comの掲載施設も個人経営の小規模なゲストハウスが減少し、チェーン展開しているような中規模なホステルは増えてきているような感じもします。実際のところはよく分からないですね。