みちしるべ2

元トヨタ期間工が田舎でゲストハウスを経営!日本でゲストハウスは馴染まないのか?

インド鉄道のスリーパークラスを初体験!(ブッタガヤからバラナシへ)

     南西アジア編

バラナシまでは約3時間の道のりだ。「ココ、僕の席だよ!」と言うと横に詰めて一人分のスペースを空けてくれた。どうも二人は知り合いのようで、一人は正規のチケットを持っているようだった。ベンチ席は広いので三人でも十分に座る事ができる。まあ、いいか。バラナシまで3時間ぐらいだし、ベッドに横になる気もなかったので、そのまま一緒に座る事にした。

しばらくして車掌がチケットを確認しに来た。僕の横に座る二人の男のチケットも確認する。そして何やら揉め出した。まあ、どっちか一人はチケットを持たないのだから当然と言えば当然なのだが。すると車掌が「オマエ、二階の席だろ! 上にあがれ!」と一人の男に二階のベッドに上がるように指示をした。そして、もう一人の男には・・・

「オマエはチケット持ってないだろ! もっと端につめろ!」

えっ? そこは「どけろ!」じゃないの? 男はシートの端っこの方にに移動して窮屈そうに座った。なんだかその仕草が笑える。

車掌が去った後、向かいの席に座っていたおっちゃんがジェスチャーで「そこは君の席なのだからベッドに横になっていいんだよ」みたい事を伝えてきた。別に横になる気はなかったが、靴を脱いでベッドの上に足を伸ばして座ってみた。すると男はさらに窮屈そうな姿になった。ちゃんと僕の足を伸ばすスペースは空けてくれる。根はとてもイイ奴なのかもしれない。でも、席をどく気はないようだ、インド人って面白い。

ムガル・サラーイ駅

コルカタ・ガヤ方面からの列車はバラナシ駅ではなく少し手前にあるムガル・サラーイ駅に到着する。バラナシの中心地までは17キロほど距離がある。ムガル・サラーイ駅には午後6時頃の到着となりました。予定より1時間ほど遅れた。辺りはすでに薄暗くなりかけている。悪い事に小雨も降りだした。『地球の歩き方』によると駅を出て100メートルほど右にあるバススタンドからバラナシへのバスが出ているとの情報だった。駅のすぐ横にはオートリクシャの乗り場がある。そこでオートリクシャのおっちゃん達に捕まった。「バラナシへはオートリクシャで行くしかない。バスはないよ!」と言っている。いやいや、あるだろ。無視してバスを探した。

オートリクシャ乗り場から少し行くとバスが止まっていた。ほら、あるじゃないか! しかし、「バラナシへは行くのか?」とバスの運転手に聞くが、どうも「行かない」と言っているようだ。すると一緒について来ていたオートリクシャのおっちゃん達が「ほら、行かないだろ。オートリクシャしかないよ!」と言ってくる。

辺りは随分と暗くなった。どうもオートリクシャに乗るしか選択枠はないように思えた(実際は列車という選択枠があった)。運賃を聞くと「300ルピー(約600円)だ」と言う。高い! ガヤ駅からここまでの列車の運賃が190ルピー(約380円)だぞ! 完全にぼったくってきている、と思ったら、オートリクシャ乗り場にあるプリペイド運賃表を指差して「これは正規の運賃だよ」言ってきた。運賃表によると確かにバラナシの中心のゴートウリヤー(GODOWLIA)までは300ルピーとなっていた。本当に正規の運賃のようだ。それにしても高い!

バラナシとムガル・サラーイ駅

仕方なくオートリクシャに乗った。辺りは暗くなり雨も強くなった。途中でオートリクシャは客を一人拾った。ここでも、やっぱり相乗りとなりました。そしてバラナシの町中に入ると「宿は決っているのか? 安い宿を知っている」と宿の案内を始める。「宿は予約してあるから・・・」と言っても聞きはしない。「見るだけでもいい」と勝手に案内をし出す。ブッタガヤの時とまったく同じだ。サッサと300ルピーを運転手に渡してリクシャを降りた。

辺りは暗くなり宿の場所を探すのにも苦労する。暗闇の中を人に聞き歩き、何とか宿に辿り着くことが出来た。バラナシの宿「シン ゲストハウス」はバラナシにあるガートの一番端のアッシーガート(Assi Ghat)の近くにあった。バラナシの中心からは少し離れていて静かでいい場所だ。宿代はファン付のシングルで一泊350ルピー(約700円)です。宿代を払おうとすると「後払いだ」と言われる。う~ん、ブッタガヤのサチホームの嫌な思い出が頭をよぎる。

「シン ゲストハウス」の一階はレストランとなっていた。そこで夕食のオムライスを食べる。インドのレストランではなぜかオムライスは日本料理となっている。ここのオムライスはなかなかの味でした。そして、このレストランの料金も後払い。なんだか不安だ!

次の日の朝。2階のテラスに行ってみると一人の日本人が座っていた。なんだか見たような・・・と、思っていると、向こうから声を掛けられた「どっかで会いましたよね。確かブッタガヤの仏心寺の宿坊で・・・」あっ! 仏心寺の宿坊にチェックインする時に入れ替わりになった人だ! ここでまさかの再会となりました。これだから旅は面白い。この後、一緒にバラナシのガートを見に行く事になりました。

世界一周 125日目【7/10】(インド・ブッタガヤ)
オートリクシャ(ブッタガヤ) 150ルピー
朝食 20ルピー
オートリクシャ(バラナシ) 300ルピー
仏心寺宿坊(3泊分) 1,050ルピー
夕食(オムライス、後払い)
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     合計1,520ルピー(≒3,000円)

世界一周 126日目【7/11】(インド・バラナシ)
昼食(オムライス、後払い)
その他 95ルピー
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     合計95ルピー(≒190円)

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