ポカラの日々(後編:サランコットの丘へ)
ポカラのレイクサイトと呼ばれる地域にはホテルやレストランが建ち並んでいる。トレッキング用品を売る店も多い。完全たる観光地なのだけど、雨季のこの時期は観光客の姿も少なく街にはあまり活気が感じられない。
日本食のレストランも数軒ある。値段は少し張るがちゃんとした日本食が食べられる。和食レストランの「桃太郎」のカツ丼は美味しかったがやっぱり主食は・・・
ターリーです。安くてボリュームもあり旨いんだな~。インドでは手に入らなかったビールもホテルの前の売店で売られていてなかなか快適な日々でした。でも未だ、ヒマラヤの山々を見る事はできず・・・ ポカラ前編の続きです。
滞在5日目(7月21日)。またまた宿を換えます。やっぱりホットシャワーが冷たいのはちょっとね。無難に日本人宿の「サンタナ」にしようか?と思い、辺りをうろついていると男性に声を掛けられる。「サンタナ」の向かいにある「ホテル ハーモニー」のオーナーさんでした。「一泊400ルピーでいいよ!」との事で部屋を見せてもらい。即決!明日、移ることにした。負けずにすんだ。
滞在も6日目(7月22日)となった。空は雲で覆われている。まったくヒマラヤの山々を見る事は出来ずに5日が過ぎた。「ホテル ハーモニー」に宿を移す。観光のオフシーズンとなるこの時期はどのホテルも客は少なく苦労している様子。特に今年は震災の影響で観光客は減少している。一泊400ルピーはかなり破格な値段だ。
ここは三ツ星ホテルだけあって快適。ホットシャワーも熱いのが出る。自家発電が? 蓄電池か? 停電しても部屋のファンが止まる事もない。
部屋のベランダからの見晴らしも最高。屋上のテラスにも登れる。「ヒマラヤは見えるの?」と聞くと「今日は見えないね」との事。3泊する事にして晴れる日を待つ。
滞在8日目(7月24日)。相変わらず天気は良くないけど、ず~と部屋に篭っていても仕方がないので思い切ってサランコットの丘に登ってみる事にした。しかし、途中で引き返す。丘へ登る道は川と化していた。靴がグショグショに濡れて気持ちが悪い。空も曇ってきたので出直す事にしたのだった。頂上まで登って見えなかったらダメージも大きい。
帰りに旅行代理店でデリーへのバスチケットを買った。次はカトマンズと思っていたが、ポカラの滞在が長引いたため、カトマンズまでは行けなくなってしまった。行くとなるとビザの期限が切れそうだ。3日後の7月27日のバスチケットを買う。ホテルの滞在も2泊延長した。これでポカラの滞在の期限が定まった。もう後がない。果たしてヒマラヤは見る事が出来るのだろうか? (続きは次のページ)