仏教の聖地、ブッタガヤへ
ブッタガヤはブッタが悟りを開いた場所として仏教の最大の聖地とされている。コルカタからは列車でガヤ駅まで行き、そこからはオートリクシャに乗り換え移動です。
ガヤ行きの列車は夜の8時40分発です。NEWマーケットで時間を潰します。チェンナイで感じたインドへの嫌な思いはコルカタでは少し緩みました。コルカタという大きな街でもショッピングモールみたいな場所はまだ少なく、あっても小さな店の集合体みたいな感じです。なんだか懐かしい感じがします。
僕の子供の頃は、家のトイレはまだ汲み取り式でした。学校に行く通学路も砂利道で、途中には小さな商店や駄菓子屋があったものです。そんな子供の頃を思い出させてくれました。今は駄菓子屋はコンビニへと変わりましたが・・・
ホテル近くの朝市。青果野菜を中心にいろんな物が売られています。
鶏の量り売り。その場で絞めて肉にするのか?
コルカタの野良犬たち。歩道で気持ち良さそうに堂々と寝ています。寝顔がとても幸せそう。人はちゃんと避けて通ります。インドは牛だけじゃなく野良犬たちにも天国です。さて、こんなコルカタともお別れです。
夕方6時30分ごろホテルを出ます。ハウラー駅までは荷物もあるのでタクシーで移動します。チェンナイからコルカタに到着し、ハウラー駅からホテルまで乗ったタクシーの運賃は150ルピーでした。じゃあ、ホテルからハウラー駅までも同じだろう。しかし、タクシーを止めたら「200ルピーだ!」と言ってきた。やっぱりインドは一筋縄には行かない。
僅か50ルピー(約100円)の攻防である。まずは「乗らない」と歩き出すが1台目は「あ、そう。」て感じで無視された。2台目も同じく無視。意外と200ルピーが相場なのか? ようやく3台目で反応があった。「いくらなら乗るのか?」・・・「150ルピーなら乗る!」すると渋々、承諾してくれた。う~ん、150ルピーは悪い金額ではないはずだが・・・
ハウラー駅のタクシー乗り場にはプリペイドタクシーの発券所があった。発券所に行き先を告げ、運賃を払うと、タクシーの認識番号が書かれたレシートをくれる。そこには「運賃140ルピー、チャージ10ルピー」と書かれてあった。どうも正規のタクシー運賃は140ルピーで、発券所が仲介料として10ルピーを取っているようなのだ。だから、150ルピーは悪くはないはずだ!
しばらく走るとタクシーは渋滞につかまった。タクシーが止まるとエンジンを止める。コルカタのタクシーは環境に配慮してアイドリングストップをする。どうやらこの時間帯は毎日大渋滞するようなのだ。
道路はクルマとバイクとオートリクシャで埋め尽くされている。なかなか前には進まない。しかし、よくよく見てみると確かにクルマは多いのだが渋滞の原因は他にあるように思えた。クルマとの間に少しでも隙間があればオートリクシャがグイグイと割り込んでくる。車線なんてあって無いようなものだ。道路の合流地点にもなると二車線の道路に5台ぐらいが並列に並ぶ。道路が詰まる。渋滞する。大渋滞になる。
どうやらそういう事もあってか、150ルピーでは乗せたくなかったようだ。やっぱり200ルピーが相場だったらしい。少し悪い事をしたな。200ルピー札を渡してチップを要求されたら、お釣りはチップとして渡そうと思っていたが、ちゃんと50ルピーのお釣りが返ってきた。コルカタのタクシー運転手はとても実直で真面目な人が多いようだ。(続きは次のページ)