スジャータ村とサチホーム
ブッタガヤの宿「サチホーム」は川を挟んで町の中心から少し離れた場所にあった。近くにはスジャータ村がある。インドではドミトリー形式の宿は少なく、ほとんどがシングルルームとなる。部屋には天井にカタカタとうるさいファンが付いている。宿代は300ルピー(約600円)ぐらいからで、エアコン付きとなると800~1400ルピー(約1,600~2,800円)とかなり割高となる。しかし、この「サチホーム」はエアコン付きで400ルピー(約800円)と格安だった。
ナイランジャラー川の橋を渡る。その先にスジャータ村とサチホームがある。
ナイランジャラー川は干上がっており川底を歩いても渡れそうだ。川原では子供たちが遊んでいてカメラを向けるとポーズを決めてくれる。
ブッタガヤのホテルに着いたのは朝の7時頃だった。ホテルに着くと、今、起きたばかりであろう管理人が上半身裸でシャワー室から出て来た。「なぜ、こんなに早く来るの?」と顔に書いてある。宿代を払おうとすると、「宿代は後払いだ」と言われた。インドの宿は後払いの所が多いようだ。少し不安になる。
インドはこの時期、観光のオフシーズンらしく、宿には僕以外の客はいなかった。スタッフに完全にやる気がない。かなり面倒くさそうに部屋に案内される。「エアコン・・・」 えっ、今、なんか言った? エアコンがどうのこうのと聞こえたが気のせいか? なんだか後で揉めそうな予感がした。
部屋にはエアコンと天井にファンが付いていた。朝4時に起きて寝不足だったので昼まで寝ることにする。なんせエアコンが付きで快適な部屋なのである。ここは寝ないと損でしょ!
ベッドに横になり1時間ぐらいは経っただろうか、突然、エアコンが切れた。どうやら停電らしい。だが、天井のファンは回り続けている。不思議である。エアコンとファンは電圧の関係上なのか電源が違うらしい。まあ、インドだからこんなもんか。ファンは回っているし、部屋も少し冷えてはいたので、それほど暑苦しくはない。
少しは寝ただろうか? 暑苦しくなり目を覚ます。天井のファンも止まっていた。完全に停電となりました。電気がないと何も出来ない。インターネットをしようにも、当然、Wi-Fiも切れてしまってしまう。ここサチホームはWi-Fiはオプションで有料だった。契約しようか、迷ってしまう。そういう事なのか? しょっちゅう停電するので宿代が安いのか? 仕方ないので外に出た。
宿の近くには小さな商店があるだけで何もなかった。完全にブッタガヤの中心からは外れている。とりあえずは町まで歩いてみる事にした。ところが夏の暑い中、歩いてみるとこれまたキツイ。少し歩いただけで、じ~とっとした汗が滝のように出てくる。これは無理だ! 折角、エアコン付きの部屋を取ったのに・・・、エアコンは動かず、町までは遠い、まったくいい事がない。(続きは次のページ)