桂林の最悪な一日
寝台バスはさすがに疲れた。ホテルでグッタリとしてしまう。桂林と言えば山水画に描かれている景勝地として有名だ。人民元の20元札のデザインにもなってます。桂林には4泊を予定していました。
桂林の宿「桂林68°酒店」は桂林の中心から5km以上も離れている。少し遠いが、歩くのが基本の僕はとりあえず桂林駅まで漓江の川沿いを歩いて行ってみる事にした。ホテルからもらった地図を片手に歩き出したはいいが・・・
まずは朝食。昨日食べた食堂が安くて旨かったので、そこで食べる事にした。「炒飯10元(約200円)、水餃10元」を頼んで出てきたのが・・・
なんじゃこりゃ! こんなの頼んでねーー! 何度も「違う!」と説明するが、おばちゃんは完全無視。「そこに座って食え!」みたいな事を中国語でまくし立てて言ってくる。仕方なく食ったが、この定食みたいなもの12元ぐらいです。ボラレました。最悪な一日の始まりだ。
桂林の中心を走る大通り「中山路」は、車道、自転車道、歩道と分かれているのだが、交通ルールがメチャクチャで、特に原チャリは歩道を突っ走るわ、道路は逆走するわで、やりたい放題です。そして、中国では人よりクルマが優先です。横断歩道を歩いていても、クルマが、けたたましくクラクションを鳴らして突っ込んできます。まず、減速しません。危ないです。中国を旅した外国人の感想は一言「クレイジー」です。なので、道路工事で道が狭まると・・・
こんな感じです。大渋滞です。人が歩けません。
街中には数件ものバイク屋が軒を連ねて並んでいます。歩道にバイクが並べられ日本では見られない光景です。荷台の付いた3輪バイクも売られています。レトロな感じでカッコイイのですよ。欲しくなっちゃいました。
中央の大通りから離れ、漓江の川沿いに出ました。イカダみたいなボートやフェリーなどの観光船が浮かんでいます。
川沿いを歩いて行くと、ようやく桂林らしい景色に出会えます。しかし、しばらく行くと「落石注意」で通行止め。再び、大通りに戻されました。街中はクルマも人も多くて埃っぽく見どころはまったくありません。何とか川沿いの道に出ようと奮闘します。
街中には、いくつか観光施設があるが、どれも入場料が高い。どれか一つ狙いを定めて・・・ 人気の高い象鼻山公園にしよう! ところが入場料はなんと75元(約1,500円)。とても入る気になれませんでした。
桂林観光はやっぱり漓江の川下りです。近くにツアーを扱う店がないか探します。いくつか店を当たるが言葉が通じず、思うようにはいきません。辺りをウロウロしていると、おっちゃんが英語で声を掛けてきた。桂林の中心部だけを周るミニ川下りツアーがあるらしい。折角、ここまで歩いて来たのだ。何もしないで帰るわけにはいかない。130元(約2,600円)との事なので、値段も手頃かな~と・・・
ここでちょっとした事件が起きた。手持ちのお金が無かったので銀行のATMでお金を引き出す。中国銀行のATMで100元札を3枚、300元を引き出した。おっちゃんにツアー代金として130元を渡すが・・・「足りない」と言う。130元じゃなかったのか? 僕の聞き違いだったのだろうか? 200元(約4,000円)も取られた! また、ボラレたのか?! しかし、ここで言う事件はコレではない。
ツアー代金として100元札を2枚、おっちゃんに手渡すとその内の1枚を返された。他のと取り替えろと言う。どうやら偽札のようなのだ! なんと、銀行のATMから偽札が出てきたよーー!! 最悪な一日。
上が本物、下が偽札。偽札は本物より印刷が若干薄い。本物の偽札なんて初めて見たよ!
ミニ川下りの船は中型のフェリーでした。川下りツアースタートです。
参加者は僕以外すべて中国人でした。ガイドも中国語だけなので何を言ってるのか分かりません。
象山公園の岩が予想以上に象さんでした(笑)。
ミニ川下りでも、そこそこキレイな景色が楽しめます。
でも、山水画のような景色は望めません。桂林は建物が建ち並ぶ都会なのです。
約1時間のクルーズでした。記念写真を勝手に撮られて追加で20元(約400円)払いました。安いと思って参加したのに・・・ 痛い出費です。客引きにホイホイとついて行くもんではありません。よい勉強になりました。相当、疲れたので明日は一日休む事にします。
桂林観光のメインイベントはやっぱり漓江の川下りです。陽朔と言う町の近くまで2時間ぐらい掛けて川を下ります。そこでは山水画のような景色に出会えるはず・・・
世界一周 27日目【4/03】(中国・桂林)
路線バス 1元
朝食 20元
漓江川下り 200元+20元
ATMから偽札 100元
その他 24元
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合計365元(≒7,100円)