みちしるべ2

元トヨタ期間工が田舎でゲストハウスを経営!日本でゲストハウスは馴染まないのか?

四国遍路 15日目 第34番札所種間寺(たねまじ)、第35番札所清瀧寺(きよたきじ)、国民宿舎土佐

     高知編

15日目は高知屋からスタート。第34番札所種間寺(たねまじ)と第35番札所清瀧寺(きよたきじ)を納めます。雨は午前中は降ったり止んだり、午後なって降り始めドシャ降りに。梅雨遍路らしくなってきました。

雪蹊寺(せっけいじ)の門前の高知屋からスタート。70代女性のお遍路さんは一足早くスタートしてました。ちょうど雪蹊寺から重そうな荷物を背負った男性のお遍路さんが出てきた。歳は僕と同じぐらいか? 見たところ野宿遍路らしい。早い参拝だな。7時前だぞ! 納経所は開いていたのだろうか?彼の少し前を歩いて、次の札所種間寺へと向います。しばらく歩いていると後ろから軽自動車が。「プッ!」と軽くクラクションを鳴らし僕の横に止まった。見ると高知屋の女将さんだ。

「部屋のカギ、もってないですか?」と尋ねられた。
「カギなら出るときにフロントに返した筈ですが。」
「みやたらないんです。何処か別の所に置いたりしませんでしたか?」
「トイレに行くとき。トイレの前の窓の所に置いたかも。」
「確認してみます。」と、帰っていった。
チェックインした時、カギは部屋の中に置いてあったけ。フロントに返すんじゃなく部屋に置いて出るのが正解だったか。

そうこうしてる内に野宿遍路の方に先を越されてしまった。重い荷物を背負って前方を歩く野宿のお遍路さん。大変そうだなと思いつつ歩く・・・ しばらくして追いついた。ここは軽く挨拶を交わすだけ。「お先にー。」と、先に行かせてもらった。

34番札所種間寺入り口 34番札所種間寺の本堂 34番札所種間寺の大師堂

午前8時頃、種間寺に到着。ここで先に旅館を出ていた女性のお遍路さんとすれ違う。「お早いですね。」「荷物が少ないもんで・・・。」と、とても70代とは思えない健脚ぶりだ。

34番札所種間寺の子育観音

ここには子育観音を祀った鐘楼のような形の観音堂があります。周りには底を抜いた柄杓が奉納されている。安産祈願らしい。それじゃあ、安産観音じゃないの? 種間寺を納めてしばらくベンチに座って休憩。まだ、雨は小雨程度。雨具をだそうか?ださまいか? 迷っていると野宿遍路の兄ちゃんが追いついてきた。参拝を済ませ同じベンチで一休み。

「荷物重そうですね。」と、こちらから声を掛ける。
「野宿してるもんでテントとか炊飯の道具も入ってるから。テントはまだ2回しか使ってないけどね。」
「へえ~。大変そうですね。僕にはできないなあ。・・・ それじゃあ、お先に。」
この時は大した会話もせずに別れました。自炊しているとは筋金入りです。

次は清瀧寺。土佐市街地を通り高知自動車道の下をくぐって登った所にあります。少し雨も降ってきた。ポンチョを着て歩く。種間寺を出て1時間ほど歩くと仁淀川大橋。ここで先を歩いていた女性のお遍路さんの姿が見えた。もうすぐ追いつくな。土佐市街地に入った所で一緒になった。雨も止んでお互い雨具を脱いで一休み。少し会話して「それじゃあ、先に行きます。お気を付けて」と、また歩きだす。市街地を抜けると田んぼが広がり、そこを抜けると清瀧寺です。ここも結構登らされます。

35番札所清瀧寺の山門 35番札所清瀧寺の本堂と薬師如来像 35番札所清瀧寺の本堂 清瀧寺本堂横にある滝

午前11時、清瀧寺に到着。本堂の横には名前の由来となる滝が流れています。また、雨が降ってきました。ここではバス遍路2組と一緒になった。20人、20人の団体遍路。今までもバス遍路と一緒になる事もあったのだが・・・。晴れの日はいい、雨が降ると雨に濡れまいと、本堂と大師堂の前にはバスのお遍路さんの人だかりが出来ていた。次の参拝者の為に中央はあけて参拝をするのがマナーのはずなのだが・・・ そんなのお構い無し! マナー悪いです。人を掻き分けてお賽銭を入れ読経。清瀧寺の参拝を終えました。土佐市街地で別れた女性のお遍路さんも到着。かなりお疲れの様。ここは戒壇めぐりができます。バス遍路の方に混じって体験させていただきました。(続きは次のページ)

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