世界三大仏教遺跡 バガンへ
バスに一緒に乗ってきた欧米人達はタクシーをシェアして早々に消えていった。気づくと僕一人が残されている。しまった、こういう時、英語力がないと損をする。バガンの宿はニューバガンに予約してあった。バスターミナルから宿までは14キロほどの距離がある。外は暗いし歩いて行くには無理があった。
「ニューバガンまでは20ドルだ!」とタクシーの運ちゃんが吹っかけてくる。さすがにそれは高いと渋っていると「15ドルでいい」と話はついた。タクシーに乗り走り出すと辺りは真っ暗で何も見えない。長い一本の道があるだけのようだった。しばらく走って小さな小屋の前でタクシーが止まる。
「20ドルだよ」とタクシーの運ちゃんが言ってきた。「タクシー代は15ドルのはずだろ!」と、少し押し問答となるが、どうやらバガンの遺跡地区に入るには入域料が20ドル必要らしい。20ドル払うと名刺サイズのチケットをくれた。騙されているんじゃなかろうか?と思ったが、あとで調べてみると本当に入域料の20ドルは必要でした。それにしても高い。
バガンの宿「ミャ ティダー ホテル」には午前5時頃に着いた。チェックインは午後1時からとホテルのロビーで待たされる。どうもバスターミナルに着いたら、バガンの日の出を鑑賞して宿へ行くのが観光の定番らしく、外国人にお金を落とさせる一つのシナリオが出来上がっているようだ。
チェックインまではまだ8時間も時間がある。しばらくロビーで本を読んだり、スマホを弄ったりして時間を潰していたが限界がある。ようやく外も明るくなったので、少しホテルの周りを散歩してみる事にした。
ニューバガンと言うからには町はそこそこ都会だと思っていた。地図を見る限りではキレイに区画整理がされた作られた町のように見える。しかし外に出てみると・・・
ドの付く田舎町だった。小さな小屋みたいな店舗が道の両側にポツリポツリと建っている。メイン通りには、それなりにレストランやレンタルバイクなどの店があり人通りもある。どれも観光客向けのようだ。24時間稼動のATMもちゃんとある。
こんな田舎町だけど携帯電話やDVDのショップもありました。ミャンマーでも携帯電話はそれなりに普及していて驚いた。この旅で、これまで描いていた発展途上国と言われる国のイメージはトコトン塗り替えられてしまった。カンボジア、ミャンマーと見てきたが・・・
もうすでに貧困国など存在しないように感じる。貧困に苦しむ人や地域は確かに存在するのだろうが、それはその国の問題であって、その国自体が改善に取り組まなければ解決しない問題なのだろう。我々がどうこうできる問題では無いように思う。いくら募金や援助をしても潤うのは一部の人だけではないだろうか。
レストランに入り食事を済ませてホテルに帰る。すると少し早いがチェックイン出来るとの事だった。ようやくゆっくり出来る。朝早く起こされ少々寝不足ぎみです。バガン観光は明日からにして昼寝して体を休める事にした。さて、明日は頑張ってオールドバガンまで歩いてみるか!
世界一周 87日目【6/02】(ミャンマー・バガン)
タクシー(バスターミナル-ホテル) 14US$
バアン入域料 20US$
チャーハン(昼) 2,500チャット
夕食 1,500チャット
マンダリービール(夕) 1,800チャット
観光マップ 1,000チャット
ミャ ティダー ホテル(3泊分) 39,600チャット
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合計46,400チャット(≒5,300円)+34US$(≒4,100円)