暗闇のシェムリアップ!
カンボジアの首都プノンペンの街はクルマも人の多く活気があった。古い建物が多く近代的な高層ビルはまだ少ない。
「Orussey market」も散策したが中はガラクタ市みたいだった。シェムリアップ行きのバスはその「Orussey market」の前の通りから発車する。近くのコンビニで車内で食べるおやつを買った。代金を支払うとレジの女の子が胸の前で手を合わせ、お辞儀をする。ドキッとした。まさに「お・も・て・な・し」のポーズである。カンボジア、いいっすよ!
ちなみにカンボジアの決済通貨は米ドルです。カンボジア通貨も使えるが値札は全て米ドルで表示されています。ATMからも米ドルしか出てきません。しかし、1ドル以下のセント硬貨は流通しておらず、細かい単位はカンボジア紙幣が使われます。2.5ドルの買い物で3ドル渡すと2,000リエルのお釣りが返ってきます。1ドルは約4,000リエルです。
その割には商品には細かく中途半端な値段が付いています。コカコーラ、0.59ドルとか。店のレジには電卓が置いてあり、つり銭は電卓をはじいて計算します。店員さん、めんどくさそう。
午前10時15分、シェムリアップへ向けてバスがスタート。「CAPITOL TOURS」のバスにはハングル文字が書かれたバスが多くあり、最初は韓国資本が入っているのかと思ったら、どうやら韓国で使われていた中古のバスを再利用しているようだ。
カンボジアでもベトナムと同じくバスはちょっとした物流の役割も担っており、乗客以外に大量の荷物を積んで走ります。おいおい、それ全部載せるのかよ! バスのトランクの中に詰めるだけ押し込みます。
バスの隣の席にはベトナムの方が座りました。いきなり日本語で話し掛けられてビックリ! どうも旅行関係の仕事をしているらしく、少し日本語が話せるようだった。「ベンメリアには行くのか?ラピュタみたいだよ!」と観光の情報をくれた。ベンメリア遺跡はシェムリアップから約40km離れた所にあり、まだ修復があまりされておらず、廃墟感がラピュタに似ていて人気らしい。時間があれば行ってみようかな。「宿はもう決めてるのか?」と営業トークも忘れていませんでした。
昼食やトイレ休憩などでバスは何度か止まった。すると、物売りのおばちゃんがバスの中に入ってくる。隣に座ったベトナム人の兄ちゃんが、おばちゃんから何やら変な形の実を買った。スポンジみたいにフフワフワした物の中に先っちょだげ出た実が詰まっています。かなりグロテスク。なんか嫌な予感がした。そして嫌な予感は的中! 「トライ、トライ!」とへんてこな実を手渡される。これ!食えんのか!?
マジで食えんのか? どうやって食うんだよ! すると、ベトナム人の兄ちゃんが食べ方を教えてくれた。「こうやってバラして食うんだよ!」
一個一個、実をバラして皮を剥いて食う。食べてみると、まったく味がしない。「旨いか?」と聞いてきたので「う~ん、いまいち」と答えると「そうだろう」って顔をされた。へんてこな実は3房で2,000リエル(約60円)。どうも僕に食べさせたいが為に買ったらしく、一つは僕、もう一つはベトナム人の兄ちゃん、残り一つはゴミ箱行きとなった。やっぱ、美味しくないんじゃん! (続きは次のページ)