中山道リベンジ 4日目(後編) ・・・ 碓氷峠(うすいとうげ)~高崎宿(たかざきしゅく)、高崎ワシントンホテルプラザ
・・・ 前編の続き
軽井沢宿から碓氷峠頂上までは、坂は急だが舗装された道路が続く。ところどころに別荘の表札が見られる。登るにつれて霧が立ち込めてきた。
頂上近くで赤いボンネットバスが追い抜いて行った。雨がポツリポツリと降ってきた。霧も深くなる。午前9時、碓氷峠頂上の熊野神社に到着。
碓氷峠は長野県と群馬県の県境。神社の真ん中に県境があり、長野県側が熊野皇大神社、群馬県側が熊野神社と一つのお宮に二つの宗教法人が顕在する珍しい神社です。神社の前には力餅のしげの屋。
神社の手前の石畳の道の先に見晴台がある。見晴台へ。「碓氷峠遊覧歩道入口」の道しるべがあった。舗装路の他に自然道もあったのかな?
見晴台からは絶景が・・・ 広がっていなかった! 霧に包まれ全然、見えん! 天候に恵まれないジンクスも健在!
「Mt.FUJZ→」と書かれてある。晴れていたら富士山も見えるのだろうか?
碓氷峠を群馬県側に下る。登りと違い舗装されていない峠道だ。下りとはいえキツイ。雨もポツリポツリと降りだす。強くならなければいいのだか・・・
霧が深い峠道を写真に撮ったら・・・
ゲーゲー、オーブの大群が映りこんでいた。心霊写真?
オーブ現象は、空気中の水分や埃などが、カメラのフラッシュの反射により映り込むという自然現象なのだが、これだけ多いと「ギョギョッー」とビックリしてしまった。玉響(たまゆら)現象とも言うらしい。
同じアングルからフラッシュをたかずに撮ったらオーブは映りこまなかった。やっぱりオーブは自然現象なんだね。
一つ家跡「ここには老婆がいて旅人を苦しめたと言われている。」と書かれていた。オーブなんかより怖いよー!
安政遠足(とおあし)。江戸時代に藩士の鍛錬のために碓氷峠の熊野権現まで7里余りを競走をさた、日本のマラソンの発祥とされる。
座頭ころがし。急な坂に岩や石が転がる難所、自転車を担いで歩く・・・
覗(のぞき)。坂本宿は見下ろせるはずだが・・・ 霧で何も見えん!
何だこの道は!「刎石坂」はゴツゴツした石の自然の石畳だった。
最後のハードル?を越えて舗装路に出る。ついに12時50分、碓氷峠攻略です。「午前中に」とは行かなかったが、ほぼ予定通りに進むことが出来ました。天気も何とかもってくれたぞ! ここから下って坂本宿(さかもとしゅく)だ。しかし、ここでちょっとしたアクシデントが・・・
GPSロガーが自転車から外れて落下させてしまった。液晶のカバーがなくなってしまう。ショックだ!坂本宿へ・・・
旅籠かぎや。かつて坂本宿は碓氷の峠越えを控え、旅籠が40軒ほどあり活気にあふれていたが、今はその面影はない。
やがて碓氷場バイパスの合流地点。トロッコ列車が走っている。この先にある「鉄道文化むら」と碓氷峠の森公園交流館「峠の湯」間を走っているらしい。「鉄道文化むら」から一旦国道から離れる。雨が少し強くなった。軒先を借りてポンチョをかぶる。すぐに国道18号に戻った。
碓氷神社から再び国道18号を離れる。この先に五料(ごりょう)茶屋本陣をあったのだが、どうも雨が降るといけない。ついつい先を急いでしまうのか、見落としてしまっていた。高速道路の高架下で国道に戻り、松井田宿(まついだしゅく)へ。
安中市松井田商工会館は昭和14年の建設。これが一番印象に残ったかな~。雨は小降りに・・・
原市(はらいち)の杉並木を抜けて次の宿場、安中宿(あんなかしゅく)へ。江戸時代には700本もの杉が立ち並んでいたらしいが、今はさびしい事になっていた。(動画 – YouTube)
レンガ造りの蔵。安中宿も宿場町の面影は見られなかった。長野県では多く見られた中山道の道しるべも、群馬県に入ってからは少なくなったように感じる。
碓氷川の鷹の巣橋を渡って右へ。次の宿場は板鼻宿(いたはなしゅく)だ。板鼻宿は、碓氷川の増水で川止めになると、多くの旅人が足止めされたため、54軒と旅籠が多かった。次は本日最後の宿場、高崎宿(たかざきしゅく)へ。
板鼻宿を抜けて国道18号を走る。だるまのふるさと大門屋「中仙道 歩行旅の方 トイレ、水補給ご利用下さい。」徒歩で旅する人も多いのだろうか? また、雨が少し強くなってきた。この先で道を間違える。
さらに、道を間違える。君が代橋が見つからないよ~。住宅街をウロチョロと彷徨ってしまった。君が代橋って名前からして小さな古い橋かと思っていたら、とても大きな橋でした。橋を渡って高崎市内へ。
高崎市は新幹線の駅もあり意外と都会だった。これだけ大きな街になると、なかなか昔の面影は見つからない。高崎宿は井伊直政の城下町だったので本陣、脇本陣は置かれなかった。雨も降っているのでホテルへと急ぐ。
今夜の宿は高橋ワシントンホテルプラザ。しかし、このホテル「駐輪場がない」との事で、駅前の「市営駐輪場に自転車を止めてくれ」との事だった。この市営の駐輪場は1日150円、日にちをまたぐため2日分で300円掛かってしまった。貧乏旅で一番安いホテルを選んだつもりが・・・ とても残念。午後4時40分、本日は終了です。
本日の走行データ
移動距離:73.4km、平均時速:8km/h
注)この記事は中山道自転車の旅から帰った後に書いております。