中山道リベンジ 5日目 倉賀野宿(くらがのしゅく)~桶川宿(おけがわしゅく)、ホテルルートイン上尾
朝7時にホテルを出る。高崎駅前の駐輪場から本日の旅のスタートです。雨はまだ降っていないが、天気予報では雨の予報だった。高崎市は予想に反して随分と都会であった。中山道は群馬県、埼玉県を通り段々と都心へと近づいていく。道路沿いには建物が建ち並び交通量も多く田舎道ではなくなった。次の倉賀野宿(くらがのしゅく)へ。
県道121号を走る。高崎市の市街地を抜けてしばらくいくと古い建物が目に入ってくる。完全に油断していた。倉賀野宿には脇本陣跡や本陣跡の碑、高札場跡も復元されてるってことで、どうやら、古い建物の中には脇本陣跡などがあったみたいだ。何となく通り過ぎてしまった。
皇太子殿下御降誕記念の碑。どうやら倉賀野宿の中心は抜けてしまったようだ。
すぐに、中山道と例弊使(れいへいし)街道の追分。「右、江戸道 左、日光道」と刻まれた道しるべと常夜灯が立っている。ガイド本には「常夜灯の基台には、相撲の雷電や役者の団十郎など寄進者の名」が刻まれているとの事。探してみたが見つける事が出来ない。ここで少し雨が降り出した。今日もびしょ濡れになりそうだ。次の宿場は、新町宿(しんまちしゅく)へ。
県道121号は、国道17号を突っ切った先で県道13号へ合流する。右に曲がってすぐに烏川に架かる柳瀬橋を渡る。空はどんよりと曇り、景色には恵まれない旅であった。
橋を渡ってすぐに左のサイクリングロードに入る。サイクリングロードは烏川の河川敷に沿って走っており、関越自動車道の手前まで続いていた。烏川スポーツ広場では何やらスポーツイベントが行われていて人で賑わっていた。
関越道の下をくぐって新町の市街地へ入って行く。少し街道らしい道を走って、その先で県道178号に合流するのだが、そこで道が分からなくなってしまった。
県道との合流地点にある、日本スリーデーマーチ発祥の地の碑。このまま県道を走ればよかったのだが・・・
長野までは、所どころに中山道の道しるべが見られたが、群馬県に入ってからは、ほとんど見当たらない。市街地に入ると道が入り組み、ガイド本の地図ではちょっと分かりづらい。
ここで道を間違えてしまった。ガイド本の地図とスマホの地図をクルクル回して中山道を確認をするが、どの道が正しい道なのか分からない。そこでとりあえず国道17号に出る事にした。中山道は、ほぼ国道17号に沿って続いている。
新町駅付近で国道17号に合流した。しばらく走ると常夜灯と中山道の道しるべ。マーチ発祥の地の碑で間違えず県道を走っていれば、ここで合流していたのだが・・・ 結局、新町宿では宿場の面影を見ることなく通過するだけになってしまった。
神流川を渡るといよいよ埼玉県に突入だ! 次の宿場の本庄宿(ほんじょうしゅく)へ。
国道17号とは離れ、県道392号を20分ほど走って国道462号との交差点に常夜灯と道しるべが立っている。ここからが本庄宿だ。そのまま真っ直ぐ県道を走ればよかったのだが、またもや道を間違えてしまった。
常夜灯と道しるべから右へ行き、一本奥の通りに入ると朝日通りだ。だぶん中山道はこの道でいいのだろうと思い、少し不安になりながらも、朝日通りを走って本庄の市街地を抜けていった。そのまま、道なりに走れば国道17号へと出るはずだ。
しかし、市街地を抜けると田園風景が広がる。国道に17号に出るどころか、とんでもない方向に道が曲がっていた。さすがに間違いに気づく。またもやガイド本の地図とスマホの地図をクルクル回して確認する。完全に間違えているぞ! さらに悪い事に雨も降りだす。
本庄の市街地に戻り、県道392号へ。この道が中山道だ。通りには「ほんじょうかるた」の石碑が見られる。
本庄宿の本陣の門は歴史民族資料館に移築されている。街道沿いにはないので見つけづらい。本庄宿に1時間、かなり時間を食ってしまった。少し急いで次の深谷宿(ふかやしゅく)へ向う。
雨は強くなる事はなく降ったり止んだり。県道392号を走ると国道19号に出た。中山道はそのまま国道を突っ切った先の道を道なりに進む。しばらく行くと田園が広がる田舎の道へ。
呑龍院鐘楼から深谷宿の中心へ。まずはレンガの煙突が目に入る。深谷宿には明治期のレンガ造りの建物が多く残っている。造り酒屋も多いようだ。
本陣跡かと思わせる古い建物の深谷宿本舗。深谷シネマ、映画館なのだろうか?
土蔵や連子格子の建物など落ち着いた雰囲気の宿場町。久しぶりに街道らしい町並みに出会えた。
深谷宿常夜燈を過ぎると宿場も終わり、国道17号へ出る。中山道は国道17号には入らず、その先の道を走り閑静な住宅地を抜けていく。
中山道は熊谷市の市街地に入る辺りで国道17号に合流。熊谷市の中心地は完全に都会の様相を呈している。だんだんと都心に近づいて来ていのだなあと実感する。熊谷宿(くまがやしゅく)には宿場の雰囲気は見当たらなかった。
何かの跡地だろうか? 不自然に広いコミュニティひろば。中山道は熊谷駅の先から再び国道17号を離れる。駅の横を抜けると再び住宅地へ。
住宅地を抜けて荒川の土手に出る。しばらく荒川の土手を走る。眺めがよく、右手の荒川には水田が広がりがっていた。
埼玉県に入ってからの宿場は再開発が進んでいて人もクルマも多い。しかし、ひとたび国道から離れるとのどかな風景に出会える。しかし、天気が悪かった。また、雨が・・・
中山道は、権八地蔵堂を過ぎ再び住宅地へ入っていく。また、道が入り組んでいて正しい道が分からない。ここで雨が強くなった。トイレのある小さな公園でトイレ休憩と雨宿り。道に迷い悪戦苦闘しながら先へ進む。
間の宿 吹上(ふきあげ)を抜ける。埼玉県の道しるべは石のしっかりしたモノで広い道路ではちょくちょく見かけた。県境を越えると道しるべの様式も変わりなかなか面白い。
雨に打たれながら中山道を走る。鴻神社(こうじんじゃ)を過ぎると鴻巣宿(こうのすしゅく)だ。
「雛人形町」の旗がはためく。鴻巣は江戸時代より雛人形の産地として有名で人形屋さんが軒を連ねている。次は本日のゴール、桶川宿(おけがわしゅく)です。
浅間神社を過ぎる。依然、雨は降りつづき、予定通りのびしょ濡れになった(泣)。
午後2時50分、本日最後の桶川宿に到着。道に迷い、間違え、ここまで来たのですが思いのほか早く着いてしまった。雨が降るとゆっくり散策とは行かない。どうしても先へ、先へと進んでしまう。見逃した史跡も多々あり、反省です。
桶川宿では本陣の門と木戸址を見つけた。雨は止まず・・・ホテルへ急ぐ。今日のホテルはルートイン上尾です。明日はいよいよゴールの日本橋です。残りは48kmあまり。余裕があるので朝食付きで泊まります。
本日の走行データ
移動距離:83.2km、平均時速:10km/h
注)この記事は中山道自転車の旅から帰った後に書いております。