みちしるべ2

田舎でゲストハウスを開業!元トヨタ期間工から世界一周、起業へ・・・

ゲストハウスは決して安い宿なんかじゃない!

     店主のボヤキ

ゲストハウスの運営を始めて10ヶ月。困った事が一つあります。それは「ゲストハウスを単に安い宿」だと勘違いしているゲストが多いことです。それ、ほとんど日本人なんですけどね。まだ、ゲストハウスに馴染みのない方が多いのでしょう。それもそのはず、ゲストハウスが日本で認知されだしたのはつい最近のことです。まだ泊まったことがないって方がほとんどではないでしょうか? 逆に外国人で宿泊先にゲストハウスを選ばれる方は、ゲストハウスの宿泊経験が豊富でよく理解されて利用される方が多いです。

ゲストハウスと一般的なホテルではサービスに対する考え方が異なります。ホテルは「どうしたらゲストが快適に過ごせるか」を考えてサービスを提供しますが、ゲストハウスは「どこまでだたらゲストが不快に感じないか」を考えてサービスを提供しています。なるべく不要なサービスをなくし、シンプルな形にして低価格を追求したのがゲストハウスだと僕は考えています。ゲストハウスはそもそも「快適さ」を追求していませんから、ゲストハウスで快適に過ごす為にはゲスト同士の協力が不可欠になるわけです。思いやりの気持ちですね。日本人が大好きな「おもてなし」の心です。ですから、ホテルと同じような感覚で自分勝手に利用されると困るわけです。
ここで今回の表題です。

「ゲストハウスは決して安い宿なんかじゃない!」

「ゲストハウス=安い」は間違いです。ゲストハウスに泊まるためには「宿泊料を払う」ことに加え、最低限の「モラルとマナー」も要求されています。これができない人はゲストハウスに泊まる資格はありません。お金さえ払えばよいと言う分けではないのです。「快適さ」を求めている方は、どうぞ、ビジネスホテルをご利用ください。ゲストハウスでは「快適さ」は求めるものではなく、与えるものです。

ゲストハウスのサービスの基本は、セルフサービスです。自分で出来る事は自分でやる。この事からもゲストハウスに「快適さを求めてはいけない」と言う事が分かります。チェックイン時にはベッドのシーツ、一式が渡されます。ベッドメーキングも自分でやります。チェックアウト時には自分でベッドのシーツを剥いでフロントに返却します。共同キッチンは自由に使う事ができますが、使い終わった食器は洗って元の場所に戻します。ゲストハウスの施設は次に使う人の事を考えて使うのが鉄則です。ゲストハウスでは「快適さ」は与えるものなのです。

ゲストハウスに泊まるうえで、もう一つ大事な事があります。それは「何事にも寛容である事」です。ゲストハウスのほとんどの施設は共同で利用されます。なので、あなたが使う時はすでに誰かが使ったあとです。つまり、ゲストハウスの共同で利用する部分は「汚れてて普通」なのです。もちろんスタッフは毎日掃除してますし、汚れに気づいた時には掃除します。しかし、今、ゲストがシャワールームを使ったから、トイレを使ったから、キッチンを使ったからと、その都度、汚れをチェックするような事はいたしません。まるでゲストを監視してるようで気持ち悪いですよね。

では、汚れていたらどうすればいいのでしょうか? 答えは「掃除する」です。「え?ゲストに掃除させるの?」と思われるかもしれませんが、これ、海外のゲストハウスでは「食器の洗い忘れがあったので洗ってやったわ!」「洗面台が汚かったのでチャチャと掃除してやったわ!」ってのは、普通によくある話なのです。それに、これをやるのは綺麗好きな日本人ゲストだったりするんですよ。さすがにトイレ掃除はないにしろ「トイレが汚れてるよ」と一言、スタッフに声を掛けてください。たまに「シャワールームに髪の毛が落ちていた!」「トイレが汚れていた!」と些細な事でクチコミで低評価をつけるゲストがいますが、寛容さが足りませんね。ゲストハウスに対する理解度も低いです。

クチコミでは他にも「隣の人のいびきがうるさくて眠れなかった!」と低評価をつける方もいらっしゃいます。これもドミトリールームなので「隣の人のいびきが聞こえるのは当たり前」です。誰もが死んだように寝るとは限らないのです。それに貴方のいびきはどうなのか?って話です。こういうのはお互いさまです。文句を言う方がおかしい訳で、いやなら、どうぞビジネスホテルをご利用ください。

では、ゲストハウスの「モラルとマナー」とは具体的にどんなものか? ちょっとチェックリストを作ってみたので、チェックしてみてください。

1.チェックインは明るいうちに!
2.共同キッチンを長時間、利用しない。
3.食器は使ったら洗って元の場所へ戻す。
4.ゴミはきちんと分別してゴミ箱へ。
5.洗面台やテーブルを汚したら台拭きでふく。
6.シャワーを使った後は髪の毛などを洗い流す。
7.ベッドの上では飲食はしない。飲食は共同リビングで!
8.タバコは決められた場所で吸う。
9.寝室のドアは静かに閉める。室内は静かに歩く。
10.同部屋のゲストには挨拶をしましょう。
11.消灯時間を過ぎたら静かにする。
12.酔っ払って宿泊しない。
13.深夜に外出しない、寝室の出入りはしない。

なんとなく、こんな感じです。これって海外のゲストハウスに泊まった事のあるバックパッカーにとっては、全てとはいきませんが、けっこう当たり前にできている事なんですよ。これくらいの事が出来ないのならば、ゲストハウスには泊まれないよって事です。でも、バックパッカーは寛容ですから、たとえゲストの中にマナーの悪い人がいたとしても「中にはマナーの悪い人もいるよね」「今日はゲスト運が悪かったなあ」と笑って済ませる人がほとんどです。でも、それに甘えてはいけません。

ゲストハウスには他にも独自にハウスルールがある場合があります。ハウスルールは「モラルやマナー」とは違いルール(決まり事)ですので、きちんと守りましょう。

まとめると
・ゲストハウスは単に安い宿ではない。
・最低限のモラルとマナーが要求されます。
・基本、セルフサービスです。
・共有部分は「汚れてて普通」(特に水回りは汚れてる。)
・何事にも寛容になることが大切です。

日本ではまだこのようなゲストハウス文化が根付いていません。ゲストハウスを「カプセルホテルみたいなもの」「単に安い宿」と認識している人は多いのではないでしょうか。これからまだまだゲストハウスは増えていくでしょう。いろんな国がらゲストも来られます。日本人はマナーが悪いと言われないように「おもてなし」の心をもってゲストハウスを利用してもらいたいものです。

 - 店主のボヤキ

           
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