貧乏旅にはツライ国、シンガポールへ
7カ国目はシンガポールです。そしてシンガポールへはVIPバスで移動します。ペナンとクアラルンプール間もVIPバスでしたが、今回のVIPバスはなんと2列シートの超VIPバスなのです。マレーシアの鉄道は未だに単線で運行本数も少なく遅れることも多い。そのためか、長距離バスが異常に発達しています(同じくタイも)。幾つものバス会社があり便数がとても多くサービスの質も良い。値段が安くそして早い。
今回利用したTranstar TravelのVIPバスのチケットはネットで購入しました。ホームページは英語表記なので少し手間取るが、問題なく購入する事が出来た。オンライン上で座席の位置も選べます。
12:00発の便のチケットを購入。シンガポールへは約6時間の道のりだ。運賃は38.11SG$(約3,400円)と少々お高いのですがその分移動は快適です。
さて移動の当日、Transtar Travelのオフィスまで歩いて向います。宿からは歩いて40分ぐらいです。途中、Pudu Sentralバスターミナルの中を通る。別に用事はないが、ターミナルの中を通り抜けた方が近道だったからだ。ターミナルの外にはツアーバスが何台か停まっていた。客引きが「マラッカ!」「ペナン!」と行き先を叫んで呼び込みをしている。
マレーシアは本当にバスの便数が多く、ほとんどの場合、当日でもチケットは予約なしで購入できる。なかなかバスは満席とはならないようで・・・ 客引きの掛け声にも力が入る。バックバックを背負っていると必ず声を掛けて来ます。バスターミナルを抜けるまで3、4人の客引きから声を掛けられました。ほんとウザイです。
11:40 Transtar Travelのオフィスに到着。思ったより、こじまりとしたオフィスでした。しかし奥にはちょっとVIPな待合室が用意されていた。待ち時間もゆっくり過ごせる、と思ったらすぐにバスがやって来た。
オフィス前の道にバスが到着。いよいよVIPバスに乗り込みます。
中はこんな感じ。シートは全部で18席しかありません。飛行機のビジネスクラスみたいな(実際に見たことないけど)シートです。リクライニングも深く倒せる。しかし、深夜の長距離バスではないんだな~、6時間のあればシンガポールへ着いてしまうのだ。
テレビもあるが映像は流れず。ゲームも出来るようだがコントローラが繋がっていないようで操作出来ず。ちょっと年季の入ったバスでした。でも、シートは広いのでこれだけで十分満足です。
食事も付いています。味はマズマズかな。バスが揺れるので食べづらかった。食事のあとにはコーヒーのサービス。一度、トイレ休憩によったが、そのあとにもコーヒーを出してくれた。お世話してくれた添乗員さんは男性でした。女性だったら文句なし!
乗客は僅か7,8人だったかな。やっぱり満席にはなりません。これで利益が出るのだろうか?
午後4時ごろ、シンガポールとの国境に到着。マレーシア側の出国審査は難なく通過した。バスに乗って国境のセカンド・リンクの橋を渡りシンガポールへ。しかし、シンガポールのイミグレーションの手前でバスは進まなくなった。ちょっとした渋滞になっている。マレーシアとシンガポールの国境は世界一、出入りの多い国境として知られる。元々は一つの国でマレーシアから国境を越えて仕事に毎日通勤する人も多い。
シンガポールのイミグレーションには長い列が出来ていた。一人にかける時間が長い。パスポートを念入りにチェックしているようだ。並んだ列の女性の監査官の手際が悪くイライラされられた。イミグレを抜けてバスに戻ると僕が一番最後だった。僕の手際も悪かったようだ。
バスは湾岸沿いを走りシンガポールの中心へ。高層ビルが建ち並ぶシンガポールの街。何だか奇抜なデザインの建物が多い。マリーナベイサンズのタワーも見えました。
午後6時ごろ、バスはバスターミナルには行かずにビーチ・ロードの路地に入った所で停まった。ここから宿までは歩いて20分ぐらいだ。近くにはバス会社のチケット売り場がズラリと並んでいる。どうもここから各方面へのツアーバスが出ているようだ。さて、バンコクへはどうやって戻ろうか? バンコクからここまではバスを乗り継いで来たので今度はマレー鉄道かな? と、早くも戻るときの事と考えてしまう。
シンガポールの宿「ザ・ハイブ シンガポール ホステル」はドミトリーで一泊16.5SG$(約1,500円)もする宿だった。東南アジアの安宿を渡り歩いて来た貧乏バックパッカーにとってはかなりの高額です。シンガポールの物価は日本とさほど変わらない。というか、日本より高いんじゃないかい?
シンガポールはどこに行っても高い価格が設定されています。1,000円、2,000円で楽しめる観光施設などありません。世界一周の貧乏旅行で訪れる国ではなかった。シンガポールパスと言うお得なパッケージもあるのだが一番安いのでも67SG$(約6,000円)もします。とても手の出る金額ではありません。
それに観光マップをパラパラと見ても魅力的な場所は見当たらない。どれも、日本でもいいんじゃね?って物ばかり(ユ○バーサルスタジオとか)。でも唯一、あの趣味の悪い形をしたマリーナベイサンズのタワーには登ってみたい!と、高い所好きの僕は思うのでした。
よし、行ってみよう! 近くには世界三大ガッカリ観光スポットのマーライオンもいる。なんせ見るだけはタダなのだから・・・
シンガポールには観光局公認のマーライオンが5頭いる。その内の一頭が有名な水を吐くマーライオンです。その後ろには小さなマーライオンがいて、こちらも公認マーライオンです。5頭のマーライオンめぐりでもしようかと思ったが、暑いし、バカバカしいのでやめました。
観光ガイドなどの写真と比べて、現物は「意外と小さい」と、ガッカリ観光スポットとも言われるマーライオン。しかし、小さい、小さい、小さいと聞かされていたので逆に「大きいじゃん」と思ってしまいました。マーライオンは「意外と大きい」よ。
シンガポールの超高層ビル群とマーライオン。むむ、小さいかな?
シンガポールの二大シンボル。マリーナベイサンズとマーライオン。これだけ見れればシンガポールは満足です。
マーライオンパークをグルリと回りマリーナベイサンズのタワーへ。ここの展望デッキ「スカイパーク」に登ってシンガポールの街を一望だーー。この辺りのは近未来を連想させるようなデザインの建物が建っています。金に物を言わせた感がアリアリです(笑)。
手前にある奇抜なデザインの建物はArtScience Museumです。
マリーナベイサンズのタワーの真下に来ました。タワーの中はホテルとなっています。地下にはカジノもあります。スカイパークに登るにはタワー3の外側にある入口から入ります。そして、入場料が・・・
23SG$(約2,100円)もしました。微妙に高い。料金表の下の方に書かれた中国語の案内だと料金は23元(約440円)となっている。1SG$$=1元じゃなねーだろ!と突っ込みたくなる。そういえば人民元の偽札を持ってたっけ。使っちゃおうかな? でも、使ったら犯罪だよな。と思いとどまり、スカイパークに登るのは断念した。やっぱ23SG$は高いよ!
これでシンガポール観光も終わり。と、宿に戻るが、やっぱり物足りない。これでいいのか? もう一度、観光ガイドなどをパラパラ眺めていると「OCBC Skyway」が5SG$(約450円)とあるではないか。「Gardens by the Bay」の空中遊歩道です。ここも有名な植物園です。夜にはライトアップされてキレイだと言う事で行ってみる事にした。薄暗くなったらホステルを出る。
さすがに夜の歩きは危ないので地下鉄に乗って行きました。シンガポールの地下鉄の切符もカードになっていた。韓国も、中国もカードだったなあ。昔ながらの紙の切符が見られるのは日本だけかもしれない。
地下鉄の駅ベイフロントに到着。駅を出るとすぐに「Gardens by the Bay」です。変な形のツリーがライトアップされていました。目的の「OCBC Skyway」の入口を探して歩きます。園内は広く迷路のようでした。入園は無料です。
園内を彷徨っているとイルミネーションショーが始まった。音楽に合わせて色が変わる。みんな地べたに寝転がって鑑賞していました。
イルミネーションショーはとてもキレイでした。ショーが終わると拍手と歓声は上がった。時刻は午後8時まわる。
そして、ようやく「OCBC Skyway」の入口を発見。しかし・・・
チケットの販売は午後8時まででした。イルミネーションショーに見とれてる間に終了してしまっていた。唯一のお金を払う観光が・・・。こんな感じで節約しまくったお陰でかなりのシンガポールドルが手元に残ってしまった。マリーナベイサンズに登ればよかったかな?
貧乏旅にはツライ国、シンガポールでした。この後は再びタイへ3日間かけての大移動です。
世界一周 69日目【5/15】(シンガポール)
トーザイ(インド料理) 4RM
夕食 5SG$
ザ・ハイブ シンガポール ホステル(4泊分) 66SG$
その他 4.5SG$
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合計75.5SG$(≒6,800円)+4RM(≒130円)
世界一周 70日目【5/16】(シンガポール)
昼食 6SG$
コーヒー 2SG$
夕食 4SG$
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合計12SG$(≒1,100円)
世界一周 71日目【5/17】(シンガポール)
マックドナルド 7.2SG$
コーヒー 1.8SG$
地下鉄 1.6SG$ 1.8SG$×2
夕食 3.5SG$
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合計17.7SG$(≒1,600円)