みちしるべ2

元トヨタ期間工が田舎でゲストハウスを経営!日本でゲストハウスは馴染まないのか?

甲州自転車道中 2日目(八王子~大月駅~河口湖周辺)

     甲州自転車道中

甲州街道自転車の旅2日目は、八王子のホテルから大月駅まで自転車で走り、富士急行線で大月駅から輪行して河口湖駅を目指します。河口湖を自転車で一周する予定です。しかし、今日は昼前から天気が崩れ、雨となるとの予報。キレイな富士山を拝めるだろうか? その前に小仏峠もあるぞ! 雨が降りだす前に小仏峠は越えておきたい。

八王子宿~小原宿
八王子宿~小原宿

八王子スカイホテルの駐輪場

5:56 ホテルを出る。八王子スカイホテルには駐輪場がありました。駐輪場があるホテルもめずらしい。国道20号を走り八王子の中心街を抜けて行く。朝早く、人もクルマも少なく走りやすかった。しかし、今にも雨が降り出しそうな空模様だ。

甲州街道・陣場街道追分の道標

(1)6:07 しばらく走って、甲州街道と陣場(じんば)街道の追分。甲州街道は左を進む。少し入った反対車線に追分の道標がありました。「甲州道中高尾山・・」の文字が読み取れるが・・・ 雨が心配だったので、反対車線には渡らず先を急ぐ。ここからはイチョウ並木のまっすぐな道が高尾駅前の交差点まで続いている。


JR高尾駅

(2)6:26 高尾駅を通過。趣のある駅舎です。まだ朝早いのに、駅前は人でいっぱいだった。田舎の駅ぽいけど、そういえばまだ東京都内だったなあ。だんだんクルマも多くなってきた。

小仏峠の登り入口

(3)6:30 駅から少し行くと西浅川交差点。旧街道はここから右へ入る。そのまま国道20号を走れば大垂水峠だ。さて、いよいよ峠越えだ。ここから緩やかな登り坂となる。空は相変わらずドンヨリしていた。

小仏関跡 駒木野宿の石碑

(4)6:34 すぐに小仏関跡。奥はちょっとした広場になっていた。少し先に「甲州街道駒木野宿」の石碑が建っている。この辺りが駒木野宿だったのか? 当時の面影は感じられない。

駒木野宿の町並み
駒木野宿の町並み。道の先には高速道路のジャンクションが見える。

八王子JCT1 八王子JCT2

八王子JCTの下を通る。まだまだ舗装された道路は続き、中央自動車道を右に見ながら進む。だんだんと勾配もキツクなってきた。峠らしい、くねった道が現れるともうすぐ舗装路が終わり登山道の入口へ。

小仏峠の登山道入口

(5)7:05 舗装された道路が途切れる。いよいよ登山道へ入っていく。入口にはクルマが数台、停まっていた。男性が一人、登山道から下りて来る。山の中から人の声も聞こえてきた。どうやら人気のハイキングコースらしい。ここからは自転車を降りて押して進む。

小仏峠の登山道

最初は道も広く緩やかな登りだったが、登るにつれて道は狭く険しくなる。結構キツイぞ。時折、自転車を担いで登る。

小仏峠頂上

(6)7:45 登山道を登ること40分、ようやく小仏峠頂上に到着。何故か狸の置物が出迎えてくれます。頂上は広場になっていて、休憩所もありました。ボランティアの方なのだろうか? 男性が一人、休憩所を掃除されていた。ご苦労様です。

明治天皇小佛峠御小休止跡

休憩所の先に「明治天皇小佛峠御小休止跡及御野立跡」の碑。さて、小仏峠は東京都と神奈川県の県境となる。ここから先は神奈川県だ。

高尾山道の道標 甲州道中歴史案内図

下りは整備された登山道でした。登りに比べればかなり楽。なのだが、ここでポツリポツリと雨が降りだした。やばい!ホン降りにある前に峠を下らなければ・・・ やがて、無事に舗装された道路に出る。ここで雨が強くなった。さらに国道20号に合流した頃にはドシャ降りになる。

小原宿~野田尻宿
小原宿~野田尻宿

(7)さらに悪い事に、ここで道を間違えた! スマホで現在地を確認する。少し雨宿りをして雨が弱まったところで再スタート。

小原の郷

国道20号を走ると「小原の郷」の屋敷が現れた。本陣跡かと思ったら、少し行ったところに小原本陣屋敷がありました。「小原の郷」はどうやら資料館らしい。

小原本陣屋敷と高札場

(8)8:56 小原本陣屋敷を通過。前には高札場も復元されている。小原宿を抜け国道20号を走る。次の与瀬宿は合宿とか片継ぎと言われる小さな宿場で、国道沿いには宿場の面影は見つける事が出来なかった。どうやら旧街道は国道からは離れていたようだ。

雨が小降りになる。左に相模湖を見ながら走るが、天気が悪く眺めはイマイチだった。相模湖を後にして少し走ると吉野宿。

吉野宿本陣跡

(9)9:18 吉野宿本陣跡を通過。古びた蔵が残っていた。甲州街道の街道沿いには幾つもの蔵を見る事ができた。どれもボロボロで修復などされていない様子で生々しい物が多い。歴史を感じされてくれます。

さて、雨は降ったり止んだりとはっきりしない。国道20号を走り関野宿を抜ける。この先、ガイド本の地図では道が分かりづらかったので、そのまま国道20号を走ることにした。

上野原の町並み

(10)9:47 上野原の街中を抜けていく。上野原宿には本陣跡が残っているようだが見つける事が出来なかった。上野原市役所前のセブンイレブンで休憩する。この先で旧甲州街道は国道20号から離れて県道30号に入るのだが、県道への入口を見逃してしまい、そのまま国道を走ってしまった。急な坂を下って中央自動車道の高架下を過ぎた所で気づく。戻って、県道30号に入り鶴川宿へ。またまた、道を間違えてしまった。

鶴川宿の碑 鶴川宿の古びた蔵

(11)10:15 鶴川橋を渡ると鶴川宿の碑。「これより鶴川宿」だ。ここにも古びた蔵が残っていました。ここからは結構な登り坂。道を間違えて国道20号を行った時は下りだったが・・・ 少し不安になりながら道を登っていくと中央自動車道の横を走る側道に出た。中央自動車道は高架道路ではなく、その側道より一段下がった谷間を走っていました。なるほど、だから登りだったのか!

(12)この先、旧甲州街道は中央道に阻まれ途切れてしまう。中央道の上に架かる最初の橋を渡り、旧街道を探すが、ガイド本に載っている地図も古いようで道が分からなくなってしまった。時間もかなり遅れている。仕方なく中央道の側道を走り、先に進む事にした。どうやら最初の橋を渡った先の道が旧街道だったようだ。

野田尻宿の町並み 野田尻宿の郵便局

(13)11:11 中央道から離れ、坂道を下った先に野田尻宿。広く真っ直ぐな道に旅籠風の建物も見られる。昔に雰囲気が残る田舎の町並みでした。

西光寺

(14)11:16 野田尻宿を抜けたところに西光寺。県道30号に出る。中央自動車道の高架下を潜ると立体交差した四差路が現れる。左に曲がると下りの談合坂SAに行くことが出来る。旧甲州街道は立体交差した上の県道30号を進み犬目峠を登る。

犬目宿~大月駅
犬目宿~大月駅

犬目峠からの眺め

(15)犬目峠は甲州街道で最も高い所で、富士山の絶景ポイントらしいが、あいにく、この天気では富士山は見れず。しかし、雨も上がりソコソコの景色には出会えました。眼下には上りの談合坂SAも見える。

犬目宿を抜ける

11:57 「空」と刻まれた玉が見えた。その先に「これより犬目宿→」の立て札が・・・ いつの間にか犬目宿を抜けていた。

恋塚一里塚跡 大月市マンホール

(16)12:05 日本橋から21里の恋塚一里塚跡。この先、道は下りとなり一気に鳥沢宿へと下って行く。富士山と猿橋がデザインされた大月市のマンホールが現れた。本日の甲州街道のゴールとなる大月駅までもうすぐだ。

JR鳥沢駅 鳥沢宿の町並み

(17)坂を下り切った所で国道20号に合流する。さすがに交通量が多い。鳥沢宿には、鳥沢駅の近くの国道沿いに古い町並みを見る事ができた。しばらく走って日本三奇矯、猿橋へ。

猿橋1 猿橋2

(18)12:30 日本三奇矯のひとつ猿橋。猿橋は甲州街道で一番の見どころだ。猿が互いに体を支え合って橋を作ったとの言い伝えがあり、深い谷のために橋脚が立てられず、両岸から刎木(はねぎ)を四段に重ねて橋桁を渡してある。思っていた以上に小さな橋だった。また、雨が少し降ってきた。

駒橋宿の町並み

国号20号を走り、大月バイパスの手前で右に入る。この辺りが駒橋宿。もうすぐ大月駅に到着だ。午前11時には大月駅に到着する予定でいたが、随分と遅れてしまった。雨は上がり少し陽も差してきている。このまま天気が回復してくれれば・・・さて、どうしよう? 自転車は大月駅に置いて行こうか? 輪行するか? 悩むところです。

大月駅に到着

(19)13:08 大月駅に到着。近くに駐輪場を探したが見当たらなかった。今の所、雨も降っていないし・・・ヨシ! 予定通り輪行で河口湖駅まで行くぞ! こうなったら一か八かだ。このまま晴れてくれるのを祈りつつ、富士急行線に乗り河口湖駅へ。

特急フジサン号1 特急フジサン号2

13:56発 特急フジサン号。あいにくの空模様ですが電車は満員でした。車体には、ちびまる子ちゃん風(?)の富士山のキャラクターが描かれていた。誰の作だよ? 乗客のほとんどが外国人で日本人の方が少ない。これから富士山に登るのだろうか?

河口湖周辺
河口湖周辺

河口湖駅 モ1号

(20)14:39 河口湖駅に到着。雨は止んでいた。しかし、空は雲で覆われていて富士山の姿は見えない。とりあえず、自転車を組み立て河口湖方面へ向う。何とかなりそう、と思ったが・・・

河口湖の遊覧船のりば

(21)15:06 河口湖の遊覧船のりばに着いた頃には雨が強く降りだした。どうもダメみたいだ! 河口湖の一周は20kmほどなので、約2時間ぐらいあれば十分走れるのだが、雨の中、走ってもしょうがない。

カチカチ山ロープウェイ乗り場

15:10 遊覧船のりばからすぐのカチカチ山ロープウェイ乗り場に移動。折角、河口湖まで来て何もしないで帰るのもイヤなので、せめて高い所から河口湖を見てやろう!と思ったワケで・・・

「今日は富士山は見えないですかね?」と受付のおばちゃんに聞いてみる。「今日は無理だね」と予想どおりの答えが返ってきた。カチカチ山ロープウェイは往復で720円。ちょっと高いな! 雨天割引とかしてくれたらいいのに。

カチカチ山のタヌキ号 ロープウェイの中から見る河口湖

ロープウェイにはタヌキ号とウサギ号がありました。乗ったのはタヌキ号。結構、年季の入ったロープウェイでした。

展望台からの河口湖

ロープウェイから降りたら眼下には河口湖が広がるが・・・ 残念ながらキレイな景色とはいかなかった。晴れていれば、さぞかしキレイな景色が見られただろう。何とか河口湖大橋を見る事ができました。

天上山公園

(22)展望台がある天上山公園には小さな売店とうさぎ神社があり、こぢんまりとした感じでした。ハート型のオブジェがある。天橋立の展望台でもみたような・・・

天上山公園の展望台より

肝心の景色の方はご覧の通り。富士山どころか、な~んにも見えんかった。残念無念。

カチカチ山天上の鐘
天上の鐘。バックには富士山の雄姿が見られるはずなのだが・・・

天上山公園のウサギとタヌキ1 天上山公園のウサギとタヌキ2

意地悪なウサギがタヌキをいじめている図。ここカチカチ山ロープウェイのある天上山は童話カチカチ山の舞台地と言われている。どう見てもウサギが悪者にしか見えなかった。タヌキがカワイソ過ぎる。

雨の河口湖

10分ほどで天上山公園から下りる。雨がドシャ降りとなった。もう本日は終了だ。かなり時間は早いがホテルに向うことにした。何をしに河口湖まで来たんだろう? なかなか上手くはいかないものだ。雨の中を走りホテルへ。

(23)午後4時半、ずぶ濡れとなりホテルに到着。富士山の雄姿は見ることが出来なかった。だが、まだ明日がある。朝、晴れてくれれば富士山の雄姿が拝める。明日は大月駅まで戻り、再び甲州街道を甲府市まで走ります。

注)この記事は甲州道中の自転車旅から帰った後に書いております。

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