青春18きっぷで世界遺産 6日目 ちょっとより道、出雲大社編
世界遺産の旅6日目は、出雲大社で初詣のあと、いよいよ4つ目の世界遺産石見銀山へ。年も変わり気持ちも新たに張り切って行きたかったが・・・ 新年早々やってしまった! 本日は6:43発の電車で松江駅をスタートする予定でした。初日の出は7:17頃なので車窓から拝めそうだ。朝日で輝く宍道湖(しんじこ)はさぞかし美しかろう、と思っていたが・・・ 目覚めると窓から朝日が差していた。寝過ごした!
慌ててホテルを出る。松江駅から電車に乗り、とりあえずJR出雲市駅へ向った。出雲大社へは、隣接する電鉄出雲市駅から一畑電車に乗換える。今からだと出雲大社前駅に着くのは9:42だった。予定より1時間以上も遅くなってしまう! さて、どうしよう?
7:51発 西出雲行き。「本日は4両編成で運行しております」とアナウンスが流れる。出雲大社への初詣仕様の特別編成か? 初詣へ向う人で満席かと思いきや、車内はガラガラだった。ちょっと時間も遅かったのかな。人出のピークも過ぎゆっくり参拝ができるかも。
車窓から見る宍道湖。朝日どころか空が曇りガッカリな景色でした。寝坊して気持ちも曇り気味だ。
しかし、捨てる神あれば拾う神あり! そう、ここは神様が集まる出雲の国だ。出雲市駅に近づくと「本日、出雲大社へは一畑バスの臨時バスが運行しております。是非、ご利用ください。」と車内にアナウンスが流れた。おっおー、神様!
8:31 出雲市駅に到着。駅前のバス乗り場では、切符が手売りされていた。吉兆館前まで460円。電車で行くより20円安い。ここからは予定を変更してバスで出雲大社まで移動です。この旅、平泉では周遊バスが運休、金沢では年末の交通渋滞と「年末ならではの要因」に泣かされてきたが、ここでは逆に助けられた。
8:45発 直行便で出雲大社へ向う。出雲大社では、正月のこの時期、交通規制が実施されており、臨時バスは参道の手前の吉兆館までしか行けなかった。「何で、出雲大社まで行かないの?」と乗客から不満の声が漏れる。それもそのはず吉兆館から出雲大社の拝殿までは約1.4km、徒歩で約22分との事だった。
9:05 吉兆館前に到着。出雲阿国(いずものおくに)像が出迎えてくれました。出雲阿国は歌舞伎の始祖とされ、出雲大社の巫女でもあった。
出雲大社の大きな鳥居が見える。出雲大社へは一直線に神門通りが伸びている。先に進むにつれ、人も多くなってきた。
9:13 出雲大社前駅までやってきた。レトロな感じの駅舎がステキです。寝坊しなければ一畑電車に乗って8:25に着く筈だった。出雲では、蕎麦が有名らしく、昼には出雲そばでもすすろうかと思っていたが、寝坊したため、出雲観光には2時間ぐらいしか時間が取れない。とりあえず参拝するぞ。初詣だ!
参道入口の木の鳥居前まできました。初詣の参拝者でいっぱいだ。横には屋台も並んでおり、すっかりお祭りモードだった。
松並木の参道を歩く。吉兆館から歩くこと約22分、ようやく拝殿が見えてきた。大しめ縄も見える。が・・・なんか、写真や映像で見るより、小さくないか? もっと大きい物かと思っていたが・・・
境内の入口付近に出雲大社の主祭神、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)の像。だいこく様です。
鳥居を潜って拝殿へ。神社の参拝は「二拝、二拍手、一拝」が一般的だが、ここ出雲大社では「二拝、四拍手、一拝」となっている。とりあえずは、この旅の安全を祈願して参拝を終えた。しかし、やっぱり大しめ縄は、写真や映像で見るより小さい気がする。
拝殿の後ろに回る。そこには八足門(やつあしもん)があり、その奥が御本殿となっている。一般の参拝はここまでだが、正月は八足門が開放され、少し先まで行けるようだ。しかし、そこには長い参拝の列が出来ていた。ちょっと時間が掛かりそう。お参りは拝殿で済ませたのでヨシとして、御守りを買いに横の御守所へ行くことにした。おみくじも引かんとな!
御守所にも行列が出来ていたが、横にテントで臨時の御守所が増設されていて、すぐに買うことが出来た。おみくじも引かせてもらいました。おみくじには「旅行 よい。」とあった。ヨシヨシ!「病気 重くともなおる。」重くとも・・・とは? 喜んでよいのだろうか。
現在、出雲大社では60年ぶりとなる「平成の大遷宮」が行われている。買った御守りは、その「平成の大遷宮」が終わる平成28年までの期間限定品で、遷宮で撤去された御本殿大屋根の檜皮(ひわだ)が使われていました。ご利益ある事、間違い無しです。
御守所の先、西の門から見えるは神楽殿(かぐらでん)。そして、おおお大しめ縄がーーー!! テレビなどで、よく紹介されている大しめ縄は神楽殿のものだった。こちらが本物でした(注:どちらも本物です)。どおりで、拝殿のしめ縄が小さく感じたわけだ。
神楽殿の大しめ縄。長さ13メートル、重さ5トン、デカイです。
大しめ縄の真下から。大きさがよく分かります。本物の大しめ縄も見れてモヤモヤも解消し、すっきりしたところで、そろそろ戻るとするか。
神楽殿から出て右へ歩くと「観光センターいずも」。入口には、出雲阿国のパネルがありました。歌舞いてますな! 中に入り、ご当地商品を探す。
10:26 参道入口の木の鳥居まで戻る。さて、帰りはバスで帰ろうか? 電車で帰ろうか? どちらにしても1時間ほど時間があるので旧大社駅を見に行く事にしました。吉兆館の向かいにあるような・・・
出雲阿国像のところまで戻ってきました。「まち歩きマップ」によると近くに旧大社駅があるはずだ。しかし、辺りを探したが見つからない。小学生ぐらいの男の子が「ぜんざい、いかがですか!」と大きな声で店の手伝いをしていた。通りをウロチョロしていると男の子が話しかけてきた。「出雲大社までの道、教えましょうか!」
「いや、出雲大社にはさっき行って来たのだけどね。旧大社駅に行きたいのだけど・・・(僕)」
「だったら、もう少し先の方ですよ。5分ぐらい歩きますよ。(少年)」
と、教えてくれた。ありがとう少年! 時間があったら、ぜんざい食べに来るね! 急いで旧大社駅へ向う。
10:46 旧大社駅に到着。趣のある駅舎は、国の重要文化財に指定されている。なんか駅と言うより、旅館ぽい外観です。
駅舎の中。かなり立派な駅です。当時は出雲大社の門前駅として賑わっていたのだろう。大正浪漫を感じます。
駅のホームに出てみる。重厚感のある石製の改札口が並ぶ。それほど古さを感じさせない。今にも電車がホームに入って来そうな感じがした。
10:55 吉兆館前まで戻って着ました。出雲大社の観光はこれで終わりです。さて、JR出雲市駅まで戻るのだが、電車で戻るか? バスで戻るか?
一畑電車で戻るとなると、11:12発の電車に乗らなければならなかった。今から出雲大社前駅まで歩くとなると結構ギリギリだ。仕方ない。帰りもバスで戻るとするか。ところが、あとで知ったのだが、一畑電車は、映画「RAILWAYS」の舞台となるなど、レトロな車両が走る鉄道ファンに人気の路線だった。電車にすれば良かった!
しかし、バスもレトロさは負けていなかった。11:19発のバスで出雲市駅へ戻る。20分ほど待ち時間があったので、ぜんざい食べに行けばよかったよ。ごめんな、少年。出雲はぜんざい発祥の地でもあるらしい。
11:43 出雲市駅に到着。次は大田市駅まで電車で移動。大田市駅からは路線バスに乗り世界遺産石見銀山へ向います。
石見銀山編へ続く・・・
注)この記事は青春18きっぷで日本の世界遺産をまわる旅から帰った後に書いております。