青春18きっぷで世界遺産 4日目 白川郷編
金沢散策の次は、いよいよ世界遺産の白川郷だ。白川郷へは、予定していた時間の高速バスチケットを取り損ねたり、金沢では交通渋滞でバスに乗り遅れそうになったりと、何かと「見えない力」にジャマされていたが、何とか打ち勝ち(?)無事にバスに乗ることが出来た。ここまで来ればもう大丈夫(だろう)。
・・・ 金沢編の続き
金沢駅前のバス乗り場で白川郷行きの高速バスを待つ。12:35 時間通りにバスは到着した。金沢発の高速バスは完全予約制だ。
白川郷まで約1時間15分のバスの旅となる。先に進むにつれて、雨はしだいと雪へと代わり、外には雪景色が一面に広がった。北陸自動車道、東海北陸自動車道と高速道路を走り白川郷へ。東海北陸道はなんと片側一車線しかない対面通行型の高速道路だった。なんか、渋滞しそうな予感。帰りのバスが遅れないかが心配だ。
白川郷I.Cを降りるとすぐに「道の駅白川郷」。ついにきた。もうすぐ到着だ。しかし、駐車場の入口からクルマの長い列が出来ていた。乗り入れ規制があると聞いていたが・・・、駐車場にはツアーバスも停まっており観光客で溢れていた。クルマの列の横をすり抜け、13時50分 白川郷に到着。
白川郷は、平成7年にユネスコの世界遺産に登録された白川村荻町の合掌造りの集落だ。庄川を挟んで荻町の集落が見える。庄川に架かる「であい橋」には、人、人、人…
荻町の集落へは「せせらぎ公園」から「であい橋」を渡る。橋が揺れる。予想はしていたが、とにかく人が多かった。
まずは、集落全体が見渡せる展望台へ向かう。展望台へはシャトルバスが走っている。シャトルバス乗り場へは歩いて5分ほどだ。ちょうどバスが来ており、次々とバスに人がなだれ込んでいく。すし詰め状態となり、いざ展望台へ。
シャトルバスは20分毎に出ています。料金は1乗車200円だった。10分ほど走りバスは展望台に到着する。そこには・・・
10分ほどで展望台をあとにする。平泉、会津若松では除雪車が走っていたが、ここ白川郷はショベルカーが除雪作業をしていました。さすがは豪雪地である。
展望台から戻ってきました。これから白川郷の散策開始。(動画 – YouTube)
メインの本通りには、お土産店が立ち並んで観光地化している。道もきれいに舗装されていて、クルマの交通量も意外に多い。そして、観光客が溢れている。しかし、少し本通りを離れてみると・・・
日本の原風景に出会えました。手前の大きな合掌造りの民家は和田家。国の重要文化財に指定され、白川郷では最大規模の住宅です。中も見学できるって事で行ってみることに・・・
和田家の入口。普通に民家なので玄関は狭い。下駄箱には靴がギッシリ詰まっていた。
しかし、中は広い。天井も高く開放感があり贅沢な作りだ。一階が主に居住空間となっているようだ。
二階、三階は屋根裏部屋だ。茅葺(かやぶき)屋根の内側を見る事が出来る。柱が太くて丈夫そう。(動画 – YouTube)
三階には上れないが、二階から覗く事が出来る。茅葺屋根の天井が見えました。
和田家を出てさらに散策。本通りを歩く。(動画 – YouTube)
少しお土産店を覗いて見た。ドラえもんとキティちゃんの「さるぼぼ」とポテトチップス飛騨みそ味。キティちゃんは何処にでも居るんだなぁ~。
また、本通りから離れて神田家、奥に長瀬家。国重文・和田家を加え、白川郷で見学できる民家、御三家です。
神田家、こちらも和田家に負けず劣らず大きい。さらに東通りを歩いていくと・・・
可愛らしい雪だるまとユニークな格好をしたカカシを見つけた。なかなか楽しませてくれます。
ここらは合掌造りの民家が固まって建っており、雪の演出も手伝って、どこを切り取っても美しい景色を見る事ができた。雪の白川郷を堪能できました。外国人の観光客が田んぼを見て大はしゃぎしていた。田んぼのどこにテンションを上げる要素があるのか?分からん。
明善寺庫裡(くり)。民具などの資料が展示された明善寺郷土館として公開されている。
明善寺鐘楼門と本堂。本堂、庫裡、鐘楼といずれも合掌造りと、いかにも白川郷らしいお寺です。
明善寺の横を坂には民宿が数件建っていました。出来れば白川郷で一泊と行きたかったが、そこは日程が許さない。夜のライトアップも美しい白川郷。是非、見てみたいものです。
そういえば昼飯、食ってなかった! 本当は金沢で食事する予定だったが、バスに乗り遅れそうになり食べられなかった。お土産屋の中の食堂に入るが、すでに終了。仕方なく売店で飛騨牛メンチカツをいただく。美味しかったです。
さて、金沢に戻るぞ! 高速バスは白川郷からは16:50発のはずだが・・・ムムムッ、来ないぞ! 雪で少し遅れているようだ。本日は青春18きっぷは使わず、特急列車を使って西舞鶴駅まで行く予定である。金沢駅での電車への乗り継ぎには35分ほど時間があるのだが、高速バスが遅れると乗り遅れてしまうかも・・・ 金沢での一件もあるし、一車線しかない高速道路と大雪、遅れる要素がいっぱいある。マジで遅れはしないか?
16:55 高速バスは5分遅れてやってきた。ひとまずホッと胸をなでおろす。後は高速道路が渋滞していないのを祈るのみ。案の定、高速道路ではクルマの列が出来ていた。テールランプがチカチカと光る。バスはスピードを上げる事が出来ず、低速で高速道路を走っている。止まったら最後、電車に乗り遅れるのは目に見えている。頼む、止まらないでくれ!
18:15 高速バスは10分遅れで無事に金沢駅に着いた。結局、心配は取り越し苦労に終わった。さて、ここからは移動の時間だ。特急サンダーバードで敦賀駅までワープ。敦賀駅からは普通電車に乗り換え、本日のゴール西舞鶴駅を目指す。外はすっかり暗くなっていた。
22:08 西舞鶴駅に到着。西舞鶴駅は北近畿タンゴ鉄道の駅でもあり、日本三景天橋立への玄関口となっている。明日も青春18きっぷは使わず、まず、北近畿タンゴ鉄道で天橋立をめぐり、鳥取砂丘を見て松江で一泊の予定だ。旅もいよいよ折り返し地点。疲れもピークに達しつつあった。
*本日の旅費
城下まち金沢周遊バス(金沢)、500円
金沢-西舞鶴JR乗車券/特急券(金沢)、5,670円
兼六園・金沢城公園(金沢)、500円
展望台シャトルバス(白川郷)、200円×2回
和田家(白川郷)、300円
飛騨牛メンチカツ(白川郷)、300円
他飲食代、1,744円
鶴舞グランドホテル(鶴舞)、5,500円
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合計14,914円
注)この記事は青春18きっぷで日本の世界遺産をまわる旅から帰った後に書いております。