世界遺産の町、ジョージタウン
ペナン島の町、ジョージタウンは世界文化遺産に指定されている。かつてはイギリスの植民地であり、ヨーロッパ、アジアを結ぶ貿易港として栄えた。多くの文化や人が流入し、多文化が混在する町並みを作り上げている。ジョージタウンの名はイギリスの王、ジョージ3世の名にちなんでいる。
ジョージタウンの宿「JUST INN」の前の通りに出ると中国語が目に入ってくる。マレーシアには多くの華僑が住んでいる。「この一帯は特に多いようだよ」と同室になった日本人が教えてくれた。宿のオーナーも中国人で1階の食堂も中華料理の店でした。値段も安く1食4リンギット(約140円)ほどで食べられる。
宿を出るとすぐにジョージタウン世界遺産機構本部がある。宿にはこのジョージタウン世界遺産機構が作った日本語のガイドマップが置いてあった。ジョージタウンの見どころは何処なのか? ガイドマップをパラパラめくるとコーンウォリス要塞との文字が目に入った。要塞・・・ 男心をくすぐる響きだ。とりあえずコーンウォリス要塞まで歩いて行ってみる事にした。
ジョージタウンの散策マップ。ジョージタウンはそれほど広くないので十分歩いて散策できます。無料の巡回バスもあるようです。
多文化の混在した町ジョージタウン。ごく近い場所に異なる宗教の施設が建ってます。中国寺院に教会、イスラムのモスクからはコーランが響いてきます。
イスラム教のモスク、カビタン・クリン・モスク。マレーシアは憲法上イスラム教を国教と定めており、人口の半分以上をイスラム教徒が占めている。マレーシアは東南アジアのイスラム圏なのだ。
ペナン島、最古の中国寺院として有名な観音寺。1,800年に建立された。中国の寺院は他にも多くあり、中国系の移民の多さがうかがえる。
東南アジア最古の英国国教会、セント・ジョージ教会。かつてイギリスの植民地だったため、町中には多くの古い洋館も残っている。中国、ヨーロッパ、イスラムと異なる文化、宗教が共存しています。
ジョージタウンは貿易港として栄えた港町。1キロほど歩いて海沿いに出るとシティーホールとタウンホールの立派な建物が並んで建っている。お目当てのコーンウォリス要塞もすぐ近くだ。
タウンホール。1903年まで市役所として使われた。
1903年に完工したシティーホールは翌年から市役所として利用された。白くて美しい二つの市民ホールはジョージタウンのシンボル的存在だ。
スウェッッテナム埠頭には今でも多くのコンテナが並ぶ。対岸にはバタワースの町も見える。海沿いの道は風が心地よく眺めも最高でした。(続きは次のページ)