みちしるべ2

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青春18きっぷで世界遺産 5日目 日本三景天橋立編

     18きっぷで世界遺産

世界遺産をめぐる旅5日目。本来ならば白川郷の次は石見銀山なのだが、本日中に石見銀山を攻略するのは時間的に無理がある。そこで松江で一泊することにした。これで日本三景の天橋立(あまのはしだて)に鳥取砂丘、そして出雲大社まで散策する事ができる。やはり、この三つは外せない。

日本三景天橋立

昨日は特急列車を使って無理して西舞鶴駅まで辿り着いた。それもこれも天橋立と鳥取砂丘を見るためだ。鳥取砂丘には午後4時頃の到着予定で、冬のこの時期、日の入りが早く、結構ギリギリだ。青春18きっぷの旅は時間との闘いなのである。だがしかし、本日も青春18きっぷは使わずに移動します。まずは北近畿タンゴ鉄道に乗って日本三景の天橋立へ。

西舞鶴駅 西舞鶴駅舎内

7:30 ホテルを出て西舞鶴駅へ。少し遅いスタートとなったのは天橋立の観光船の運航時間に合わせたためだ。西舞鶴駅はJR西日本と北近畿タンゴ鉄道の共同利用の駅となっている。朝早い駅にはまだ人影がなかった。


KTR線ホームへ KTR線ホームの入口

KTR線ホームの入口。KTRとは北近畿タンゴ鉄道の略称だ。発着の案内板はパネルを手動で貼りかえている? 脚立と次のパネルが横に立て掛けてあった。ローカル線らしく、ほのぼのとした感じでイイ。

丹後あおまつ号 丹後あおまつ号のロゴ
7:44発 網野行き「丹後あおまつ号」に乗り、天橋立駅へ。

丹後あおまつ号車内1 丹後あおまつ号車内2 丹後あおまつ号車内3

この「丹後あおまつ号」はタダモノではなかった。車内はちょっと洒落たカフェみたいな雰囲気です。日本海が見える窓側席はカウンター席となっていて、日本海の絶景を楽しみながらの旅ができる。

丹後あおまつ号トイレ 丹後あおまつ号ソファ席

トイレとソファ席、なかなか贅沢な造りです。朝早いせいか乗客も少なくリッチな気分が味わえました。そして、窓の外には・・・

車窓には若狭湾の絶景

若狭湾の絶景が広がった。少し曇っているけど・・・(泣) 。昨日も、一昨日も、電車で日本海沿いを移動したのだけども、いずれも日が暮れていて、暗闇の中の移動でした。ようやく日本海を見る事ができた。

天橋立駅ホーム 天橋立駅

8:26 天橋立駅に到着。天気はどんよりと曇り空。昨日までの雪がまだ残っている。天橋立ガイドマップを片手に観光船のりばへ。

天橋立散策マップ

まずは、観光船で対岸に渡り、ケーブルカーで傘松公園(かさまつこうえん)まで行くつもりでいたが、観光船がまだ動いていない。観光船の運航時刻に合わせたはずだが・・・ 実は、事前に立てた散策プランでは観光船が出るまで少し時間があるので、先に智恩寺(ちおんじ)を見る予定でいたのだが、すっかり忘れてしまっていたのだ! 旅も5日目、お疲れモードです。

廻旋橋1 廻旋橋2

「おかしいなあ、船の時間は事前に調べていたのに・・・(実は予定どおりなのだが)」と思いながら廻旋橋(かいせんきょう)へ。廻旋橋は、天橋立に架かる最初の橋で、船が通るたびにグルリと回転する。ぜひ、回っているところも見てみたい。いつ、回るんだ?

天橋立入口

廻旋橋を渡ると天橋立の入口だ。全長約3.6km。その形が天に架かる橋のように見えることから天橋立と名が付いた。
さて、そろそろ観光船のりばまで戻るか? いや、ここまで来たら予定変更だ。歩いて天橋立を渡るぞ!3.2km、約50分!

大天橋 大天橋からの眺め

二つ目の橋、大天橋。その先には松原が広がっている。雪が残る砂浜が見える。天気が良ければなかなかの絶景なのだが・・・ あいにくの曇り空だった。

天橋立の松林

松原を歩く。シンメトリーが見事です。レンタサイクルもあるので自転車で走るのもいいかも。レンタサイクルは片道で乗り捨ててもOKです。

天橋立海水浴場

天橋立海水浴場。海水浴ができるとは知らなかった。冬に砂浜を見る事はまずない。初めて見る雪の砂浜はとてもキレイでした。

与謝野寛・晶子ご夫妻歌碑 詩歌の道・天橋立

与謝野寛・晶子ご夫妻歌碑。昔より景勝地として知られる天橋立では多くの短歌や俳句を詠まれたのだろう。この先の休憩所には俳句・短歌の投稿箱がありました。

岩見重太郎仇討ちの場

岩見重太郎仇討ちの場。岩見重太郎って誰? 江戸時代の初期に活躍した剣豪らしい。

天橋立神社 磯清水の井戸

8:53 天橋立神社、すぐ横には磯清水(いそしみず)の井戸がある。日本名水100選の一つで周りを海に囲まれているにもかかわらず真水が湧いているという不思議な井戸だ。しかし「湧水ですので飲用はご遠慮ください」との事だった。そう言われると飲みたくなる。指先に少しつけて舐めてみた。確かに真水だ。ちなみに天橋立神社は、恋愛成就のパワースポットらしい。

再び砂浜へ1 再び砂浜へ2
再び砂浜へ。天気が良ければなあ~

さらに松原を歩く。天橋立神社はまだ1/3地点だ。歩いて渡る事にしたのを少し後悔し始めた。神社でUターンして観光船に乗ればよかったかな? 少し早足になってきた。3.2kmは伊達じゃない!

双龍の松

だいぶ歩いて双龍の松(そうりゅうのまつ)。かれこれ40分ほど歩いたかな。もうすぐ天橋立を抜ける。

天橋立の出口

9:20 ようやく出口だ! 出口付近で道が二股に分かれる。左に曲がり海沿いを歩く。松原を出てすぐに男が一人立っていた。「ボートはどうですか? 5~6分で渡れるよ!」いや、今、来たばかりだから・・・。天橋立では観光船の他にモーターボートも運航していた。

傘松公園・ケーブルカーのりばへ 宮津市マンホール

海沿いを歩いていくと観光船のりばに着く。「傘松公園・ケーブルカーのりば→」の看板に従い右へ曲がると広い道路に出る。道路を挟んで大きな神社が現れた。ケーブルカー乗り場は? そのまま神社の中へ。

元伊勢籠神社

ケーブルカー乗り場へは、この元伊勢籠神社(もといせこのじんじゃ)の境内を抜けて行くことができる。まずは、展望台から天橋立全体を見てみたかった。ちょっと失礼だが、お参りを後回しにしてケーブルカー乗り場へ向う。

ケーブルカー乗り場 パワスポ ポスト

神社の裏から出て、少し歩いてケーブルカー乗り場に到着。横にあるポストには何やらゴチャゴチャと書いてある。なになに「パワスポ ポスト」だと? なんても前方の元伊勢籠神社の縁結びのパワーと、後方の成相寺(なりあいじ)の願いがかなうパワーがこのポストにはある・・ハズ、だそうです。すごいコジツケだが・・・果たしてパワースポットとして定着するだろうか?

かさぼう
傘松公園のマスコット「かさぼう」が出迎えてくれました。

ケーブルカーで展望台へ 中央で分かれる線路

いよいよケーブルカーで傘松公園展望台へ。リフトもあるのだが運行していなかった。ケーブルカーの線路は単線となっているが、中央で二つに分かれており、上と下で同時にスタートして中央ですれ違います。

名物 股のぞき

9:50 展望台には4分ほどで到着。展望台では名物「股のぞき」ができます。のぞき台がありました。空と海が逆さまになり、天橋立が天に架かる浮き橋に見えるんだとか・・・。

展望台から見る天橋立

あいにくの曇り空だったが、天に架かる浮き橋、天橋立を見る事ができました。晴れていればさぞかし雪景色もきれいだっただろう。

開運のかわらけ投げ

股のぞきの隣には、開運のかわらけ投げ。かわらけを投げて輪の中に入ると願い事が叶うと言われている。展望台は思っていたより狭く、景色を眺める以外にはやることがない。

スカイデッキからの天橋立
スカイデッキから見た天橋立。下にはケーブルカーの線路も見えます。

2階バルコニーのハート

景色も堪能できたところで「そろそろ戻るか?」と、後ろを振り向くと、パロラマハウスの2階バルコニーに何やら怪しい物体が・・・何だ、あのハートは?! 痛い。上がってみると・・・

天橋立とハート 願いの南京錠

こんな事になっていた。恋愛成就のおまじない? 南京錠がズラリ。どっかの外国にも同じようなスポットがあったような・・・、パクリかよ!
天橋立は、天にいたイザナギノミコトが地上のイザナミノミコトのもとに通う梯子(はしご)倒れて出来たと伝えられ、縁結びの地となっていた。

元伊勢籠神社の拝殿 元伊勢籠神社の境内

さて、展望台から元伊勢籠神社まで戻ってきました。展望台には10分ほどしかいなかった。裏参道から戻ってお参りをする。それにしても大きな神社だ。

元伊勢籠神社の神門 元伊勢籠神社の鳥居
立派な門と大きな鳥居を出て、観光船のりばへ。

観光船のりば 観光船かもめ号

観光船のりばに到着。船が出るまで少し時間がある。待合室のテレビモニターには成相寺を紹介する映像が流れていた。成相寺へは傘松公園からバスで7分ほどで行ける。そして、その先にも展望台が・・・ 行けば良かったかな? いや、もう時間がない。

観光船クルーズ 赤いモーターボート

10:40 天橋立を横に見ての観光船クルーズ。対岸までは約12分です。すれ違った観光船にはカモメがむらがっていた。赤いモーターボートが走り抜ける。確かに観光船より早いようだが、さて乗り心地はいかに?

対岸の天橋立桟橋に到着。桟橋に降りるとそこは観光客で溢れていた。散策中にずーっと気になっていたのが、船が通るたびに回転する廻旋橋。ちょっと動いているところも見てみたい。観光船のりばの人に「次、廻旋橋はいつ回るんだ?」と尋ねてみる。しかし、分からないとの答えが。仕方ない諦めて智恩寺へ。

智恵の輪灯籠

智恩寺の横にたてられた智恵の輪(ちえのわ)の輪灯籠。展望台で見かけた「かわらけ投げ」の輪は、この智恵の輪灯籠がモデルとなっている。駅前にもモニュメントがあり天橋立のシンボル的存在だ。輪を3回くぐり抜けると文殊さまの智恵を授かる言い伝えがある。

智恩寺山門 智恩寺文殊堂 智恩寺多宝塔

智恩寺は、日本三文殊のひとつで通称切戸の文殊堂。智恵を授かる文殊さんとして知られている。観光船のりばの真ん前にあり、屋台も出ていて賑やかだった。さて、そろそろ電車の時間が近くなってきた。

天橋立駅2 北近畿ダンゴ鉄道乗車券

11:10 天橋立駅に戻って着ました。雪もだいぶ溶けている。ここからはJRへの接続駅、豊岡駅まで再び北近畿タンゴ鉄道に乗って移動です。

丹後あかまつ1号 丹後あかまつ号のロゴ

11:26発「丹後あかまつ1号」。来るときに乗ったのは「丹後あおまつ号」だった。また、ちょっとリッチな電車の旅が楽しめるかと思ったが、2車両編成の「あかまつ号」は前の車両が指定席となっており、自由席のある後ろの車両はごく普通の車両でした。そして・・・

乗車率120%

満席!乗車率120%! 次の目的地の鳥取砂丘には、豊岡、浜坂駅で乗換えて鳥取駅からはバスで移動だ。

鳥取砂丘編に続く・・・

注)この記事は青春18きっぷで日本の世界遺産をまわる旅から帰った後に書いております。

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