みちしるべ2

元トヨタ期間工が田舎でゲストハウスを経営!日本でゲストハウスは馴染まないのか?

続・給与明細票 2月分(2年目) トヨタ○体 – 所得税の計算

     期間工の愚痴, 給与明細

前回、所得税の額がおかしい!って事で、どんな計算をしたらこんな数字がでるのだろう、といろいろと検証してみました。
どうやら、給与と満了金を同じ明細に載せているのが、そもそも、おかしいようで・・・ 普通、満了金は賞与(ボーナス)と同じく、月の給与とは別に明細を出すのが一般的みたいだ。どうも車体では、満了金は給与の一部で、賞与扱いにはしていないようだ。だから、満了金に掛かる社会保険ほ控除されないのか?
どう考えてもおかしな話です。

どうも納得いかないので明細を分けて、満了金を「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」を使って所得税を計算してみました。

まず、給与と満了金部分の明細を分ける。
2月給与の総支給額は、満了金が一緒になっている総支給額の545,815円から満了金の合計額の240,000円を引いた金額となります。2月給与の総支給額は305,815円です。

次に、控除されるべき社会保険等を求めます。健康保険、厚生年金、介護保険については満了金に掛かる部分は別に明細に記載されてるのでいいのですが、雇用保険は給与と満了金の合計金額で計算されているようだ。ここでも、満了金を給与の一部として扱いしているのが分かる。そこで雇用保険を給与と満了金で別々に算出する。雇用保険料は0.5%です。それぞれの支給額に掛けてやればいい。

社会保険等の控除額は以下のとおり

給与からは
 健康保険:8,792円
 厚生年金:23,472円
 介護保険:1,540円
 雇用保険:1,529円
 通勤手当:4,100円
給与から控除される社会保険等の合計39,433円

満了金からは
 満了厚生年金:20,119円
 満了健康保険:7,536円
 満了介護保険:1.320円
 雇用保険:1,200円
満了金から控除される社会保険等の合計30,175円

それでは、それぞれの所得税を算出してみます。


給与部分に関しては前回と同じやり方、「給与所得の源泉徴収税額表(月額表)」を利用してで算出します。給与の総支給額から社会保険控除を差し引いて表に当てはめるだけ、簡単です。給与の控除後の金額は、305,815円(総支給額)-39,433円(控除額)=266,382円で、月額表で求められる所得税は7,180円です。

2月給与部分の所得税

続いて、満了金の所得税です。こちらは「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」で求めます。まず、必要なのは前月の給与の金額から、前月の社会保険料等の金額を控除した金額です。「前月」というのがミソですね。これで満了金に掛かる所得税率が決まります。ここでは前月なので1月分の給与ということになります。前月1月の給与の控除後の金額204,742円です。前回、算出したとおり。これを表に当てはめます。求められる所得税率は4.084%です。

賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表

満了金の控除後の金額は、
240,000円(満了金合計額)-30,175円(控除額)=209,825円です。

満了金の控除後の金額に所得税率4.084%を掛けると
209,825円 × 4.084% = 8,569円
満了金に掛かる所得税は8,569円です。年収を考えるとこんなもんだろう。給与と満了金の所得税を合わせると15,749円です。
おい、おい! 2倍近い30,500円も引かれているのだが・・・

「年末調整で戻るんだからいいだろう」みたいに軽く考えているのだろうが、いくら何でもこれは無いだろう。他の会社の期間工で、給与や満了金の明細が載っているブログを確認したのだが、ほとんどの会社が給与や満了金の明細は別。満了金の税金も賞与(ボーナス)とみなし、「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」で求めています。
こんな変なことしているのは車体だけ!

もう一つ、気がかりな事が・・・
期間満了で退職した場合、最終給与と退職時の満了金からは、厚生年金と健康保険料は引かれず、雇用保険だけが引かれるみたいなのだが・・・。ところが満了退社した期間工の同僚が「満了厚生年金、満了健康保険が満了金から引かれている。」と言っていたことを思い出した。実際、明細を見せてもらったワケではないので実際はどうなのか分からないが、どうなんでしょう?
期間満了で辞めた方、給与明細を確認してみてください。

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